魚の名前をドイツ語で覚えていきましょう!

 

Aal ウナギ

Barsch スズキ

Brasse 鯛

Forelle マス

Hecht パイク(ヨーロッパに住む淡水魚)

Karausche フナ

Karpfen 鯉

Schleie テンチ(コイ科の魚)

Zander ザンダー(大型淡水魚)

Bonito カツオ

Lachs さけ

Makrele サバ

Scholle カレイ

Einsiedlerkrebs やどかり

Sardine イワシ

Hummer ロブスター

Flußkrebs ザリガニ

Regenbogenforelle ニジマス

Garnelen エビ

Shrimps(複数) エビ

Dorsch タラ

Krabbe/Krebs カニ

Oktopus タコ

Forelle マス

Tintenfisch イカ

Knurrhahn ほうぼう

Mondfisch マンボウ

Hering にしん

Schwertfisch メカジキ

Hai サメ

Rochen エイ

Hammerhai シュモクザメ

Lachskavier いくら

魚の名前をドイツ語で覚えていきましょう!

 

Aal ウナギ

Barsch スズキ

Brasse 鯛

Forelle マス

Hecht パイク(ヨーロッパに住む淡水魚)

Karausche フナ

Karpfen 鯉

Schleie テンチ(コイ科の魚)

Zander ザンダー(大型淡水魚)

Bonito カツオ

Lachs さけ

Makrele サバ

Scholle カレイ

Einsiedlerkrebs やどかり

Sardine イワシ

Hummer ロブスター

Flußkrebs ザリガニ

Regenbogenforelle ニジマス

Garnelen エビ

Shrimps(複数) エビ

Dorsch タラ

Krabbe/Krebs カニ

Oktopus タコ

Forelle マス

Tintenfisch イカ

Knurrhahn ほうぼう

Mondfisch マンボウ

Hering にしん

Schwertfisch メカジキ

Hai サメ

Rochen エイ

Hammerhai シュモクザメ

Lachskavier いくら

Seeaal アナゴ

Dorschrogen たらこ

Feuerfisch ミノカサゴ

Heringsrogen かずのこ

 

 

ドイツは、北海や地中海、バルト海など、各地から魚が集まる欧州の中心地です。

日本ではなかなか食べられないような魚との出会いもあると思います!

手に入る素材で、ドイツのレシピにチャレンジしたりして、魚料理のバリエーションを広げてみて下さい。

 

【ドイツのポピュラーな海鮮と調理法】




▼サーモンLachs

ドイツの食卓で非常に人気のある魚の一つで、市場はもちろん、この頃はスーパーマーケットでも手に入る食材です。

調理法は、スモークサーモンやグリルサーモン、焼きサーモンなどさまざまな料理があります。

また、サーモンとローズマリー1本を生ハムで巻いてフライパンで焼いたり等おしゃれな料理もお勧めです。

特にクリームソースとパスタを組み合わせた"ラクスペンネ"は、一般的な料理の一つです。

 

 

▼ニジマス Regenbogenforelle

赤紫色の模様があり、身はサーモンピンク。骨は軟らかいですが、小骨が多いのが特徴です。

バターやオリーブオイルとの相性が良いので、焼く、ムニエル、グリル、薫製にしていただくことが多いかと思います。

また、ドイツのマスにはトラウト(Lachsforelle、Meerforelle、Seeforelle)もおり、生息地によって名前が異なりますが、調理方法はニジマスと同じです。

ドイツの湖にすむマスの類にはマレナ(Maräne)という魚がいますが、南ドイツでは同じ魚を「Felchen」または「Renke」と呼びます。

 

 

▼スズキ(シーバス)Seebarsch

良質なたんぱく質として人気な魚です。

手軽な調理方法は、アルミホイルを用意し、シーバスに生クリームを掛けて、半輪切りにしたタマネギと一緒に包んでオーブンへ入れて焼くだけです。

簡単なので、是非お試し下さい。

 

 

▼スズキZander

エルベ川やヴェーザー川など北ドイツの川や湖に住んでいる淡水魚です。

皮を取らずに、オリーブオイルにみじん切りのニンニクを一緒に焼くとカリカリでおいしいですよ。

 

 

▼ヨーロッパ・マダイMeerbrasse / Dorade Rose

ヨーロッパ・マダイ赤みがあるタイで、日本のマダイに似ています。

マダイと同じ調理方法で和風に煮付けても、焦がさないようにオーブンで焼いてもOKです。

魚を取り扱っているレストランでは、多くの場合、メニューにフランス語「Dorade」と表示されていることが多いです。

 

 

▼ヨーロッパ・タイGoldbrasse / Dorade Royal

ヨーロッパ・タイ日本のヘダイに似ているタイもいます。

地中海で獲れ、銀色のうろこに覆われています。

ドイツでは塩を振り一匹丸ごとオーブンで焼くのが一般的です。

生クリームと白ワインを少し掛けて、フェンネルと一緒にオーブンで焼いてもまろやかな味になりお勧めです。

フィレはフライパンで焼くか、お吸い物などにしてもいいですね。

 

 

▼メカジキ Schwertfisch

大きなくちばしを持つメカジキは、魚の切り身のジューシーさを維持するためにホイルに包んで、新鮮なハーブとレモンを掛けてオーブンで焼くとおいしいですよ。

 

 

▼オオカミウオオオカミウオ Bering-Seewolf

少し繊維質ですが、バターとの相性がよく、ソテーにするだけでおいしい白身魚です。

柑橘系(オレンジ、レモン)とも合うので、ソースなどに取り入れてもとても美味しいです。

 

▼タイセイヨウサバMakrele

タイセイヨウサバ季節に応じて脂肪含有量が変化するサバは、バターとニンニクで焼くのもお勧めです。

意外にもバター+味噌、または味噌+生クリームも合います。

ドイツでは特に、薫製のサバが人気で、ジャガイモとバターで炒めて、生クリームベースのソースを掛けて食べます。

 

 

▼カレイScholle

日本ではない小さな赤みを帯びたドットが特徴的なカレイは、繊細な味と低脂肪な身が魅力的です。

5月になると北海で獲れ、若いカレイは5月に食べる「Mai scholl e」として人気があります。

日本料理と同じ方法で料理することができ、ハンブルク郊外の漁村の名前からとった「Finkenwerder」がハンブルクの有名料理になっています。

ムニエルにしたカレイにベーコンやエビ、玉ねぎがたっぷり乗っていますよ。

 

 

▼イシビラメイシビラメ Steinbutt

厚みがある身にうまみが凝縮しているイシビラメは、フライパンに入りきらないくらい大きいものもあります。

柔らかく、崩れやすい身を傷付けないように注意して下さい。フライにしてもとっても美味しいですよ。

 

 

▼シタビラメ Seezunge

きれいな楕円形になっているシタビラメは、高価な食用魚の一つです。

シンプルにバターで焼くのがお勧めです。

ホワイトアスパラガスに掛けるオランデーズソースとの相性も良いですよ。

ヒラメでもいくつか種類があり「Heilbutt」(オヒョウ)は北方海洋産の大ヒラメで、蒸し煮やグリルに向いています。

 

 

▼ニシンHering

ニシンは、スモークやマリネ、また切り身をバターで炒めて食べることもあります。

寄生虫病になる恐れがあるので、生で食べるときは一度冷凍したものを使った方が安全です。

脂肪が比較的多く含まれていて悪臭が発生しやすいので、すぐに調理するか、マリネなど保存性の高い状態にして下さい。

マッチェス(Matj es)と呼ばれる若いニシンは、塩水に漬けて発酵させたもので6月からが旬です。

タマネギとパンがドイツ流ですが、しょうゆで刺身風もお勧めです。

 

 

▼イワシSardine

ドイツでも割と安く手に入り、中性脂肪を下げるDHAを含む優れものです。

そのまま揚げてフライにすると、おつまみとして最高ですよ。

缶入りのイワシは骨も柔らかいので、小麦粉をはたいてフライパンで焼き、ネギをたっぷり掛けて丼ぶりにしてもいいですね。

臭みが気になるときはしょうゆとバルサミコ酢を混ぜて焼くとおいしいです。

 

 

▼タイセイヨウダラ Kabeljau

大西洋や北海では「Kabeljau」、バルト海では「Dorsch」と呼ばれています。

タラの肝臓のオイル漬け(Dorschleber)は缶詰で売られているので、是非食べて見て下さい。

 

 

▼メルルーサ Seehecht

タラ科ではないがタラ目の仲間で、フライパンでこんがり焼くのがベストです。トマトソースとも合い、トマトスープの具として入れてもいいですよ。

 

 

▼スケトウダラ Alaska-Seelachs

ドイツで最も売れている魚です。

名前に「Lachs(サーモン)」の単語があるので誤解を招きやすいですが、タラ科になります。

しっかりとした身はまろやかな味で、蒸し焼きにしても美味しいです。

子どもも大好きな棒状のフライ「Fischstäbchen」に使われていることも多いです。

 

 

▼コダラ Schellfisch

淡泊な味を生かしてフライや、グラタンにしてもおいしいですよ。

薫製になったコダラは欧州で人気です。

ジャガイモとの相性が良く、マッシュポテトやフライパンで焼いたものを付け合わせにしてみて下さい。

 

 

▼ウナギ Aal

ハンブルクの名物料理ウナギのスープのアールズッペ(Aalsuppe)があります。

コクのある味で、ウナギはぶつ切りにして骨を抜いてあり、長時間煮てあるため軟らかくてとろけますよ。

アンズやリンゴなどの乾燥果実と共に煮込んであり、臭みはありません。

 

他にも、ライ麦粉をまぶしてバターで焼くのもお勧めです。

 

 

▼コイ Karpfen

コイの旬は秋から冬で、基本的にはオーブンで1匹丸ごと焼いて、4~5人で食べます。

大きいものは40~50cm、5kgもあり、フライにして、サラダに乗せて頂くこともあります。

少し臭みがありますが、香味料やハーブを使って食べてみて下さい。

伝統料理のカルプフェンブラオ(Karpfen blau)は、新鮮なコイをワイン、エシャロット、グローブ、ローリエ等の香辛料と一緒に煮ます。

特にクリスマスや大みそかに食卓を彩る料理です。

 

 

▼タイセイヨウアカウオ Rotbarsch

メバルの仲間で、ドイツでは基本的にフィレのソテーに、クリームソースやレモンソースを掛けて食べる人気の魚です。

冷凍でもおいしいですよ。

しょうゆ、酒、みりん、砂糖で煮付けや蒸し焼き、フライにしてもいいですね。

付け合わせは、サツマイモやニンジンなどの根菜、ホウレンソウも合います。

 

 

▼ニシアンコウSeeteufel

主に北東大西洋と地中海で獲れます。新鮮なアンコウは、身がふっくらしていて、皮に艶があり、身の締まった白身は、バターで炒めたジャガイモやフェンネルと合います。

もちろん鍋や、唐揚げにしても美味しいですよ。

 

 

▼キュウリウオ Sting

ドイツ北部で2月~4月が旬で、新鮮なものはキュウリの匂いがするので、「キュウリ魚」と呼ばれる春の魚です。

ライ麦粉をはたいた魚をバターとベーコンと一緒に焼きます。

シシャモに似ています。

 

▼バサ Pangasius

バサは主にベトナム、タイ、カンボジアに生息している魚で、ドイツでは冷凍売り場でよく見かけます。

衣を付けて焼き、クリームソースを掛けて食べられることが多いです。

 

 

▼ホタテガイ Jakobsmuschel

しょうゆを垂らし、グリルで焼くのが美味しいですよね。

 

 

▼ムール貝 Miesmuschel

ムール貝は調理する直前まで、生きたものでなければならないので要注意です。

鮮度の落ちた貝は、加熱しても開きません。

呼吸をするために殻を少し開いているものもありますが、殻を叩くときゅっと殻を閉め始るのが生きている証拠です。

調理方法はワイン蒸しが一般的ですが、良い出汁が出るのでおみそ汁の具にもいいですよ。

 

 

▼アサリ Venusmuschel

ドイツではスパゲッティと合わせてヴォンゴレにすることが多いです。

クラムチャウダー風にミルクベースのスープ、トマトベースのスープ、おみそ汁、酒蒸しはもちろん、バターとしょうゆで炒めてもいいですよ。

 

 

▼カキ Auster

欧州各地の海岸で収穫されます。

ドイツではレモン汁を掛けて生で食べることが多いので、鮮度は重要なポイントです。

殻がしっかり閉じていて、海の匂いがする新鮮なカキを選びましょう。

旬は9月から2月までの「R」が付く月です!

カキだけではなく、ほとんどの貝にこの旬の季節が当てはまります。

 

 

▼マテガイマテガイ Meerscheide

「Schwertmuschel」「Navajas」とも言います。

20cmまで成長することがあり、細長い殻を持っています。

わずかに甘味があり、非常に繊細な味の貝です。

耐熱皿にオリーブオイルを振りかけてグリルで焼くのが美味しいです。

 

 

▼手長エビ Kaisergranat

高級食材です。

頭を付けたままで半分に切り、フライパンでオリーブオイルとガーリックで焼くとおしゃれですよ。

そのまま素揚げにしてもおいしいです。

エビは種類がたくさんあり、ドイツで見かける「Hummer」はロブスター、「Garnele」はクルマエビになります。

 

 

▼小エビ Krabben

北ドイツへ行ったら是非食べて欲しいのがクラッベンと呼ばれる小エビです。

クラッベ(Krabbe)とはカニのことですが、北ドイツで獲れる小エビのことをクラッベンと言います。

塩ゆでしただけのものを付け合わせと食べるのが一般的ですが、ぜいたくに魚のフライに掛けるソースに使ったり、スクランブルエッグに入れたりもします。

クラッベンのクリームスープも絶品で、北ドイツ料理のお薦めナンバーワンです。

 

 

▼ザリガニ Flusskrebsfleisch

食用ザリガニで、むき身で売っています。

しっかりした味があるので、そのままサラダにして食べてもいいですよ。

生クリームとの相性もよく、パスタのソースに使うこともあります。

 

 

▼小イカ Kleine Calamari / Tintenfisch

小イカは丸ごとオリーブオイルとニンニクで炒めると前菜にぴったりです。

小麦粉をはたいて焼くとカリカリ感を楽しめます。

もちろん煮付けにしても美味しいです。

リング状に切って衣を付け、揚げるイカリングも人気ですよ。

 

 

▼小タコ Pulpo / Oktopus / Krake

小タコはオリーブオイルで炒めて、お好みでパプリカ粉を振るのが一般的です。

加熱時間によって変わるタコの食感を楽しんで下さい。

じっくり煮込んで柔らかくしても、まだ違った食感を味わえます。

 

 

▼海藻ゼータン Seetang

海藻(Alge)の中でも、ノリやワカメは日本語がそのまま使われていることが多いです。

海藻サラダとして出されることが多いのがゼータンになります。

ごま油と酢、レモン汁などを掛けて前菜として食べて見て下さい。

 

 

▼昆布 Kelp

新鮮な昆布を注文できる魚屋もありますが、多くは乾燥昆布です。

ほどよい塩味と魚介類はよく合います。

 

 

▼サムファイア Meerfenchel

魚料理と一緒食べたいサムファイアになります。

パキパキする歯ごたえは病みつきになりますよ。

ゆでたり煮込んだりして、付け合わせにお試し下さい。

さっと油で揚げて天ぷらにしてもおいしいです。

 

 

▼オオバアオサ Meersalat

穏やかな甘い味を持っているアオサは、ホタテガイ等、貝類と合わせると海のレタスとして、さわやかで力強い味わいを楽しめます。

 

 

是非ドイツの魚でドイツ料理を作ってみて下さい!









































ドイツ情報のメルマガ

※gmailやyahooメール以外は届きにくいことがあります、ご了承ください。

Read More
German Culture Maxie Pickert German Culture Maxie Pickert

ドイツのカーニバル

「第五の季節」といわれるカーニバルのシーズンは11月11日11時11分に始まりますが、 カーニバルのハイライトは、毎年2月のある木曜日(Weiberfastnacht)から 灰の水曜日(Aschermittwoch)の前までの6日間で、この期間中に、賑やかなのファッシングのお祭りが開催されます。

 

老若男女がこぞって仮想し、伝統的な民族衣装や仮面をつけて数キロにわたるパレードを楽しむお祭りは、薔薇の月曜日(Rosenmontag)にピークを迎えます。

 

ドイツのカーニバルは、歴史的な伝統と現代のエネルギーが融合した祭典です。

毎年、色鮮やかな衣装やマスクを身にまとい、ストリートパレードやパーティーで一年で最も楽しい時期を祝います。

ドイツのカーニバル

 

日本でカーニバルというと ブラジル・リオの華やかなサンバやパレードをイメージする方も多いと思いますが、 ドイツでも「第五の季節」と呼ばれるほど重要なお祭りで、クリスマスに次ぐ冬の風物詩とも言えます。

 

そんなドイツのカーニバルをご紹介します!

 

ドイツのカーニバルとは?

キリストが復活する復活祭(イースター)までの断食期間が始まる前に、 肉や嗜好品などを思いっきり味わっておこう! という食べ納めのお祭りです。

長かった冬に別れを告げ、春の到来を祝うお祭りでもあります。

 

「第五の季節」といわれるカーニバルのシーズンは11月11日11時11分に始まりますが、 カーニバルのハイライトは、毎年2月のある木曜日(Weiberfastnacht)から 灰の水曜日(Aschermittwoch)の前までの6日間で、この期間中に、賑やかなのファッシングのお祭りが開催されます。

 

老若男女がこぞって仮想し、伝統的な民族衣装や仮面をつけて数キロにわたるパレードを楽しむお祭りは、薔薇の月曜日(Rosenmontag)にピークを迎えます。

 

ドイツのカーニバルは、歴史的な伝統と現代のエネルギーが融合した祭典です。

毎年、色鮮やかな衣装やマスクを身にまとい、ストリートパレードやパーティーで一年で最も楽しい時期を祝います。

 

カーニバル(Karneval)はもともとカトリックの影響が強い地方の風習で、いまでは宗教色は薄れ、仮装パレードを楽しむ国民的行事として親しまれています。

そして最も規模が大きく有名なのが、西部のラインラント地方にあるケルン、デュッセルドルフ、マインツの3都市です。

 

他にもキリスト教色の強い南部のバイエルン地方では、カーニバルはファッシング(Fasching)、南西部のカーニバルはファスネット(Fas(t)net)と呼ばれ、木でできた仮面をつけてパレードが行われます。

 

カーニバルの語源は、中世ラテン語carnem(肉を) levare(取り除く)に由来し、正式には11月11日11時11分に始まります。

そして、もっともハイライトになるのが、年をまたいだイースターから6週間前、大体2~3月の一週間です。というのも、カトリック教では、春のイースター(復活祭)前まで46日間の断食が行われてきました。

その断食に入る前、肉に別れを告げるため一週間羽目をはずした祝祭を繰り返し、その最後に自分たちの狼藉ぶりの責任を大きな藁人形に転嫁して、それを火あぶりにして祭りは閉幕するというのが慣しのようです。

 

まず、ドイツ人が一番こだわるのが仮装です。

日本では考えられないくらい大きなカーニバル用品専門店があり、ドイツの民族衣装「Dirndl」や「Lederhose」はもちろんのこと、消防士や警官、パーティ系、ぬいぐるみ系、マスク系、ゴースト系などから今年のテーマ及び衣装を選びます。

また、種類豊富な帽子やカツラなどのアイテムの中から衣装にあった小物を選ぶのも楽しみの一つです。

カーニバルでは堂々となりたい自分になれるので、真面目で固そうなイメージから陽気で愉快なドイツ人に変身します!

なお、逆に私服でいると多少浮きます。

 

 

カーニバルの歴史

カーニバルの起源は古代ローマの宗教祭典に遡りますが、現代の形態はキリスト教の伝統に基づいています。

カトリック教徒の地域では、カーニバルは四旬節(レント)の前に開催され、禁欲的な期間の前に豊かな宴と楽しみを提供するものとされています。

これは、肉を食べ尽くし、欲望を解放するという象徴的な行為でもあります。

 

 

カーニバルの違い

ドイツのカーニバルは地域によって異なり、各地で独自の伝統が根付いています。

例えば、有名なケルンのカーニバルは、11月11日に"カーニバルの5つの目"が始まり、本格的なパレードは"ローズモンタークス"(ローズ月曜日)から始まります。

ケルンでは、道化師やカーニバルの王や女王を含む様々な仮装が見られ、街中がカーニバルの雰囲気に包まれます。

 

一方、マインツやデュッセルドルフなどの地域では、カーニバルのパレードにおいて政治的な風刺や風刺的な演出が見られます。

こうしたパレードはしばしば地元の政治家や世間の出来事を皮肉ったり、風刺したりする場となっています。

 

 

カーニバルの掛け声

ドイツ3大カーニバルに数えられるケルンとデュッセルドルフのカーニバル。

隣町ですが、それぞれ違うカーニバルの挨拶(掛け声)があります。

 

デュッセルドルフでは、「Helau!」(ヘラウ!)、そしてケルンでは「Alaaf!] (アラーフ!)

 

カーニバルのパレードでは、この掛け声をかけながら、大量のお菓子が沿道の人々に投げられます。そして、沿道の人々も、デュッセルドルフでは「ヘラウ!」、そしてケルンでは「アラーフ!」と叫んで、お菓子を投げて!!とアピールします。

 

デュッセルドルフとケルンは、隣町に位置しながら、伝統的に犬猿の仲と言われています。そのため、カーニバルで掛ける挨拶にも注意が必要です。

間違っても、ケルンで「ヘラウ!」と言ったり、デュッセルドルフで「アラーフ!」なんて言わないように注意しましょう!

 

そして、もう一つ。パレードで投げられるお菓子のことを、「Kamelle(カメレ)」と呼びます。こちらはケルンもデュッセルドルフも同じ。

「カメレ~!」と叫んでお菓子をいっぱいもらっちゃいましょう♪

 

 

音楽とダンス

カーニバルは音楽とダンスの祭典でもあります。

多くの地域では、ストリートバンドやブラスバンドがパレードを盛り上げ、観客たちはリズミカルな音楽に合わせて踊ります。

特にケルンやマインツなどの都市では、カーニバルのクラブやホールで夜通しダンスパーティーやコンサートが開催され、カーニバルの魔法に浸ることができます。

みなさんも、ドイツのカーニバルに行かれる際は、ぜひ歌を覚えていってみてくださいね♪

「Einmal am Rhein」と「Viva Colonia」はドイツのカーニバルの定番です!

肩を組んで一緒に歌えば、地元の人たちとの距離もぐっと縮まりますよ!

 

 

カーニバルのお菓子

カーニバルのお菓子といえば、ドイツ版ドーナツの「Berliner」(ベルリーナー)です。

普段はジャム入りの砂糖がまぶしてあるシンプルなものですが、この時期限定でカラフルなトッピングに加え、中身もチョコやクリーム、リキュールを効かせたもの、バニラクリーム、ヌガートなどがあります。

さまざまな種類が売り出されるので、中身を確かめてから食べ比べもしてみてください!

 

生地自体はそんなに甘くはないのですが、揚げてあるのでお腹にどっしりきます。

大きさも意外と大きく、食べ応えもありカロリーもかなり高めです。

この時期にドイツに来たら絶対に一つは食べてみてくださいね。

 

 

カーニバルの終焉

カーニバルの終わりは、アシェンクンツェン(灰の水曜日)と呼ばれる四旬節の始まり

とされます。

この日は、キリスト教の信者たちがレント(禁欲の期間)を迎えるために灰の印を受ける日です。

カーニバルのパレードやパーティーは終了し、人々はしばらくの間、精神的な断食と自己鍛錬の時期を迎えます。

 

 

カーニバル時の注意点

カーニバルにアルコールは欠かせません。

ただ、路上で酔って大騒ぎし、ビール瓶を割る行為が後を絶たず、毎年けが人が続出しています。

瓶入りアルコール類に1ユーロのデポジット制が設けられたりとしましたが、効果は上がりませんでした。

そのため、製造会社によっては瓶に代えてカーニバル限定缶を販売する試みを行うところも 出てきています。

 

 

~カーニバルの一週間~

ドイツではこの一週間のことを「狂騒の日々」と呼びます。

第一日目の木曜日は、ラインラント地方では「バイバーファストナハト(Weiberfastnacht)」と呼ばれ、女性が市庁舎など権力の中枢へ乗り込み、主導権を握ります。

なんとこの日男性は権力の象徴であるネクタイを切られてしまいます!

そしてお詫びにキスをされるそうなのですが、少し過激ですね。

 

週末に行われる子供用仮装パレード。

ケルンでは「アラァーフ」、デュッセルドルフでは「ヘラゥ」というかけ声のもと、お菓子が沢山まかれるパレードが行われます。子供達は袋いっぱいのお菓子に大喜びです。

 

第五日目 バラの月曜日(ローゼンモンターク Rosenmontag)

ケルンのパレードの長さは約7.5kmあり、12000人の参加者(90山車、82鼓笛隊、500頭の馬)が約4時間かけてケルンの市内を練り歩き、毎年100万人の観光客が訪れる大掛かりなものです。

 

鼓笛隊のミュージックに合わせて行進しながら配られるお菓子やお花、ドイツの伝統的な衣装をまとった貴族達はとても貫禄と威厳があります。

様々なモチーフを描いた大きな山車に観客達は魅了され、ローゼンモンタークはクライマックスを迎えます。

 

なお、パレードは1823年にケルンで行われ、二年後にはデュッセルドルフ、1836年にはマインツもこれに続きました。

その後は戦争期間と非常時を除き、ほぼ毎年パレードが行われています。

薔薇の月曜日のドイツ語「Rosenmontag」 の語源に関しては論議があります。

一説によれば、この言葉はライン地方の方言 「rhosen」 から来ていて、「狂乱する」とか「はしゃぎ回る」を意味するといわれています。

また他の説ではこの言葉は「薔薇の日曜日」 (断食期間中の第四日曜日) に由来するとされています。

1823年のこの日には、ケルンのカーニバル組織委員会の総会で仮面パレードの準備が行われました。

本来この日曜日は断食期間の最中にあたり、つまりカーニバルの後なのです。

この日に法王が貢献のあった人物に黄金の薔薇を授与したため、中世から「バラの日曜日」と呼ばれていました。

 

第六日目 スミレの火曜日(Veilchendienstag)

カーニバルの火曜日には最終日としてさらに多くのパレードやイベントがあります。

この日はカーニバルの締めくくりとして街中で様々なお祭りやイベントが行われます。

ファストナハト(Fastnacht)では等身大の藁人形が焼かれ、カーニバルのお祭りは最終日を迎えます。

 

 

灰の水曜日(Aschermittwoch)

キリスト教では、この日からイースターまでを肉を断つ断食期間としています。

しかし、信者でなくてもこの期間、アルコールやお菓子、テレビなどを断つ人も多いようです。

我慢する分、イースターへの喜びが倍増するのかもしれませんね。

 

 

ドイツのカーニバルは経済的影響も大きく、観光としても重要なこの祭りは多くの観光客を引き寄せ、地元経済に対して大きな影響を与えます。

ホテル、レストラン、小売業などがこの時期に繁盛し、マインツのカーニバルは町にとっても財政的に重要なイベントと言えます。

 

カーニバル時期にドイツを訪れる方は是非ドイツのカーニバルに行ってみてください♪

 

 

▼カーニバル関連の単語

Karneval (der): カーニバル

Fasching (der): カーニバル

Fastnacht (die): カーニバル

Narrenfreiheit (die): お祭りの自由(文字通りの意味は「道化の自由」)

Kostüm (das): 仮装

Maske (die): マスク

Schminke (die): メイク

Prinz (der): 王子(カーニバルの行事で王として扱われる人物)

Prinzessin (die): お姫様(カーニバルの行事で王妃として扱われる人物)

Narrenkappe (die): 道化師の帽子

Prinzessinen: お姫様

Chinderella: シンデレラ

Schneewittchen: 白雪姫

Fee: 妖精

Engel: 天使

Pierrot: ピエロ

Polizist: 警察官

Pirat: 海賊

Patient: 患者

Frankenstein: フランケンシュタイン

Kamelle (die): キャンディ(カーニバルパレードで投げられる)

Konfetti (das): 紙吹雪

Helau!: カーニバルでの掛け声(主にライン地方で使われる)

Alaaf!: カーニバルでの掛け声(主にケルン周辺で使われる)

Büttenrede (die): 言葉芸を交えたユーモアのあるスピーチ(特にカーニバルのイベントで行われる)

 

 

カーニバル関連の例文

"Am Karneval tragen die Leute bunte Kostüme und tanzen auf den Straßen."

(カーニバルには人々がカラフルな仮装を身にまとい、道路で踊ります。)

 

"Die Kinder werfen Konfetti und rufen 'Helau!' während des Karnevalsumzugs."

(子供たちはカーニバルパレードの間に紙吹雪を投げ、"Helau!" と叫びます。)

 

"Die Narrenkappen sind ein Symbol des Karnevals und werden von den Narren getragen."

(道化師の帽子はカーニバルの象徴であり、道化師が被ります。)

 

"Die Prinzessin und der Prinz führen den Karnevalsumzug an und werfen Kamelle ins Publikum."

(王妃と王子はカーニバルパレードを先導し、観客にキャンディを投げます。)

 

"Die Büttenrede ist eine traditionelle Karnevalsform, bei der humorvolle Reden gehalten werden."

(Büttenredeは、ユーモアあふれるスピーチが行われる伝統的なカーニバルの形式です。)

 

"Wir hatten letzte Woche gerade Karneval."

(先週カーニバルが開催されていました)

 

"Was ist drinnen?"

(中身は何ですか?)

 

 

ドイツのイベント

カーニバル以外にも様々なイベントがあります!

◇イースター(復活祭) 2024年3月31日(日)

ニュルンベルクのイースターマーケット:2024年3月15日~4月1日

 

◇中世祭り

 

【カルテンベルク】 

カルテンベルク騎士祭:ミュンヘンから列車で30~45分ほど

                             2024年7月12日~14日、19日~21日、26日~28日      

【コッヘム】

    コッヘム・ライヒスブルク城 お城祭り: 2024年8月3日~4日

 

◇ライン川クルーズ&ラインの火祭り

 

★ライン川クルーズ運航期間 2024年3月30日~10月20日(ハイシーズン:4月27日~10月6日)    

  

★ラインの火祭り(ライン川沿いの町の花火大会)注)日本の花火大会よりは規模は小さいです。

     ボン:       2024年5月5日

     リューデスハイム: 2024年7月6日

     コブレンツ:    2024年8月10日

     オーバーヴェーゼル:2024年9月14日

     ザンクト・ゴアール:2024年9月21日

 

◇ネロベルク鉄道

 

  ネロベルク登山鉄道(水力で動く登山鉄道)(ヴィースバーデン近郊)

  運行期間:2024年3月29日~11月初め(冬の間はお休み)

 

 

◇ワイン祭り

 

【コブレンツ】          コブレンツ・ワイン祭り: 2024年6月14日~15日

【ヴュルツブルク】  ホフガルテンワイン祭り:2024年6月28日~7月7日

【フランクフルト】  アップルワイン祭り:  2024年8月9日~8月18日

【ローテンブルク】  ワインドルフ祭り:    2024年8月14日~18日

【リューデスハイム】 ワイン祭り:        2024年8月16日~19日

【コッヘム】             コッヘム郷土&ワイン祭り: 2024年8月22日~26日

【シュトゥットガルト】ワインドルフ祭り:       2024年8月28日~9月8日

【バート・デュルクハイム】ヴルスト祭り:   2024年9月6日~10日、9月13日~16日

 

◇ビール祭り

 

【ミュンヘン】 春祭り:                                  2024年4月19日~5月5日

【ミュンヘン】 オクトーバーフェスト:              2024年9月21日~10月6日

【シュトゥットガルト】カンシュタッタービアフェスト: 2024年9月27日~10月13日

 

 

◇その他のイベントやお祭り

 

【ハンブルク】   ハンブルガードーム(春):   2024年3月22日~4月21日

【ミュンヘン】   アウアー・ドゥルト(のみの市):2024年4月27日~5月5日

【ゴスラーなどハルツ地方】ヴァルプルギスの夜:   2024年4月30日(夜)

【ドイツ各地】   白アスパラガス(シュパーゲル):毎年5月~6月中旬

【ハンブルク】   開港祭:            2024年5月9日~12日

【ハーメルン】   ネズミ捕り男の野外劇(日曜日):2024年5月12日~9月15日

【ハーメルン】   ミュージカル「ラッツ」:    2024年5月29日~9月4日

【ローテンブルク】 マイスタートルンクの祭り:   2024年5月17日~20日

【シュヴェービッシュ・ハル】ケーキと泉の祭り:    2024年5月17日~20日

【ハイデルベルク】  ハイデルベルク城ライトアップ:2024年6月1日、9月7日

【シュヴァルムシュタット】ザラートキルメス(赤ずきん祭り):2024年5月29日~6月3日

【ヴィッテンベルク】 ルターの結婚式:       2024年6月14日~16日

【マインツ】     マインツァー・ヨハニスナハト: 2024年6月21日~24日

【カウフボイレン】  子供祭り テンツェルフェスト: 2024年7月11日~22日

【ディンケルスビュール】子供歴史祭り キンダーツェッヒェ:2024年7月12日~21日

【ハンブルク】    ハンブルガードーム(夏):  2024年7月26日~8月25日

【ミュンヘン】    アウアー・ドゥルト(のみの市):2024年7月27日~8月4日

【ローテンブルク】  帝国自由都市祭り:       2024年9月6日~8日

【ベルリン】     フェスティバル・オブ・ライツ :2024年10月4日~13日

【ヴァイマール】   たまねぎ祭り:         2024年10月11日~13日

【ミュンヘン】    アウアー・ドゥルト(のみの市):2024年10月19日~10月27日

【バート・テルツ】  レオンハルト騎馬行列:     2024年11月5日~6日

【ハンブルク】    ハンブルガードーム(冬):   2024年11月8日~12月8日

【ドレスデン】    シュトレン祭り:        日程は未発表

 

いろんなイベントに参加してドイツを楽しんで下さいね♪

Read More