魚の名前をドイツ語で覚えていきましょう!
Aal ウナギ
Barsch スズキ
Brasse 鯛
Forelle マス
Hecht パイク(ヨーロッパに住む淡水魚)
Karausche フナ
Karpfen 鯉
Schleie テンチ(コイ科の魚)
Zander ザンダー(大型淡水魚)
Bonito カツオ
Lachs さけ
Makrele サバ
Scholle カレイ
Einsiedlerkrebs やどかり
Sardine イワシ
Hummer ロブスター
Flußkrebs ザリガニ
Regenbogenforelle ニジマス
Garnelen エビ
Shrimps(複数) エビ
Dorsch タラ
Krabbe/Krebs カニ
Oktopus タコ
Forelle マス
Tintenfisch イカ
Knurrhahn ほうぼう
Mondfisch マンボウ
Hering にしん
Schwertfisch メカジキ
Hai サメ
Rochen エイ
Hammerhai シュモクザメ
Lachskavier いくら
Seeaal アナゴ
Dorschrogen たらこ
Feuerfisch ミノカサゴ
Heringsrogen かずのこ
ドイツは、北海や地中海、バルト海など、各地から魚が集まる欧州の中心地です。
日本ではなかなか食べられないような魚との出会いもあると思います!
手に入る素材で、ドイツのレシピにチャレンジしたりして、魚料理のバリエーションを広げてみて下さい。
【ドイツのポピュラーな海鮮と調理法】
▼サーモンLachs
ドイツの食卓で非常に人気のある魚の一つで、市場はもちろん、この頃はスーパーマーケットでも手に入る食材です。
調理法は、スモークサーモンやグリルサーモン、焼きサーモンなどさまざまな料理があります。
また、サーモンとローズマリー1本を生ハムで巻いてフライパンで焼いたり等おしゃれな料理もお勧めです。
特にクリームソースとパスタを組み合わせた"ラクスペンネ"は、一般的な料理の一つです。
▼ニジマス Regenbogenforelle
赤紫色の模様があり、身はサーモンピンク。骨は軟らかいですが、小骨が多いのが特徴です。
バターやオリーブオイルとの相性が良いので、焼く、ムニエル、グリル、薫製にしていただくことが多いかと思います。
また、ドイツのマスにはトラウト(Lachsforelle、Meerforelle、Seeforelle)もおり、生息地によって名前が異なりますが、調理方法はニジマスと同じです。
ドイツの湖にすむマスの類にはマレナ(Maräne)という魚がいますが、南ドイツでは同じ魚を「Felchen」または「Renke」と呼びます。
▼スズキ(シーバス)Seebarsch
良質なたんぱく質として人気な魚です。
手軽な調理方法は、アルミホイルを用意し、シーバスに生クリームを掛けて、半輪切りにしたタマネギと一緒に包んでオーブンへ入れて焼くだけです。
簡単なので、是非お試し下さい。
▼スズキZander
エルベ川やヴェーザー川など北ドイツの川や湖に住んでいる淡水魚です。
皮を取らずに、オリーブオイルにみじん切りのニンニクを一緒に焼くとカリカリでおいしいですよ。
▼ヨーロッパ・マダイMeerbrasse / Dorade Rose
ヨーロッパ・マダイ赤みがあるタイで、日本のマダイに似ています。
マダイと同じ調理方法で和風に煮付けても、焦がさないようにオーブンで焼いてもOKです。
魚を取り扱っているレストランでは、多くの場合、メニューにフランス語「Dorade」と表示されていることが多いです。
▼ヨーロッパ・タイGoldbrasse / Dorade Royal
ヨーロッパ・タイ日本のヘダイに似ているタイもいます。
地中海で獲れ、銀色のうろこに覆われています。
ドイツでは塩を振り一匹丸ごとオーブンで焼くのが一般的です。
生クリームと白ワインを少し掛けて、フェンネルと一緒にオーブンで焼いてもまろやかな味になりお勧めです。
フィレはフライパンで焼くか、お吸い物などにしてもいいですね。
▼メカジキ Schwertfisch
大きなくちばしを持つメカジキは、魚の切り身のジューシーさを維持するためにホイルに包んで、新鮮なハーブとレモンを掛けてオーブンで焼くとおいしいですよ。
▼オオカミウオオオカミウオ Bering-Seewolf
少し繊維質ですが、バターとの相性がよく、ソテーにするだけでおいしい白身魚です。
柑橘系(オレンジ、レモン)とも合うので、ソースなどに取り入れてもとても美味しいです。
▼タイセイヨウサバMakrele
タイセイヨウサバ季節に応じて脂肪含有量が変化するサバは、バターとニンニクで焼くのもお勧めです。
意外にもバター+味噌、または味噌+生クリームも合います。
ドイツでは特に、薫製のサバが人気で、ジャガイモとバターで炒めて、生クリームベースのソースを掛けて食べます。
▼カレイScholle
日本ではない小さな赤みを帯びたドットが特徴的なカレイは、繊細な味と低脂肪な身が魅力的です。
5月になると北海で獲れ、若いカレイは5月に食べる「Mai scholl e」として人気があります。
日本料理と同じ方法で料理することができ、ハンブルク郊外の漁村の名前からとった「Finkenwerder」がハンブルクの有名料理になっています。
ムニエルにしたカレイにベーコンやエビ、玉ねぎがたっぷり乗っていますよ。
▼イシビラメイシビラメ Steinbutt
厚みがある身にうまみが凝縮しているイシビラメは、フライパンに入りきらないくらい大きいものもあります。
柔らかく、崩れやすい身を傷付けないように注意して下さい。フライにしてもとっても美味しいですよ。
▼シタビラメ Seezunge
きれいな楕円形になっているシタビラメは、高価な食用魚の一つです。
シンプルにバターで焼くのがお勧めです。
ホワイトアスパラガスに掛けるオランデーズソースとの相性も良いですよ。
ヒラメでもいくつか種類があり「Heilbutt」(オヒョウ)は北方海洋産の大ヒラメで、蒸し煮やグリルに向いています。
▼ニシンHering
ニシンは、スモークやマリネ、また切り身をバターで炒めて食べることもあります。
寄生虫病になる恐れがあるので、生で食べるときは一度冷凍したものを使った方が安全です。
脂肪が比較的多く含まれていて悪臭が発生しやすいので、すぐに調理するか、マリネなど保存性の高い状態にして下さい。
マッチェス(Matj es)と呼ばれる若いニシンは、塩水に漬けて発酵させたもので6月からが旬です。
タマネギとパンがドイツ流ですが、しょうゆで刺身風もお勧めです。
▼イワシSardine
ドイツでも割と安く手に入り、中性脂肪を下げるDHAを含む優れものです。
そのまま揚げてフライにすると、おつまみとして最高ですよ。
缶入りのイワシは骨も柔らかいので、小麦粉をはたいてフライパンで焼き、ネギをたっぷり掛けて丼ぶりにしてもいいですね。
臭みが気になるときはしょうゆとバルサミコ酢を混ぜて焼くとおいしいです。
▼タイセイヨウダラ Kabeljau
大西洋や北海では「Kabeljau」、バルト海では「Dorsch」と呼ばれています。
タラの肝臓のオイル漬け(Dorschleber)は缶詰で売られているので、是非食べて見て下さい。
▼メルルーサ Seehecht
タラ科ではないがタラ目の仲間で、フライパンでこんがり焼くのがベストです。トマトソースとも合い、トマトスープの具として入れてもいいですよ。
▼スケトウダラ Alaska-Seelachs
ドイツで最も売れている魚です。
名前に「Lachs(サーモン)」の単語があるので誤解を招きやすいですが、タラ科になります。
しっかりとした身はまろやかな味で、蒸し焼きにしても美味しいです。
子どもも大好きな棒状のフライ「Fischstäbchen」に使われていることも多いです。
▼コダラ Schellfisch
淡泊な味を生かしてフライや、グラタンにしてもおいしいですよ。
薫製になったコダラは欧州で人気です。
ジャガイモとの相性が良く、マッシュポテトやフライパンで焼いたものを付け合わせにしてみて下さい。
▼ウナギ Aal
ハンブルクの名物料理ウナギのスープのアールズッペ(Aalsuppe)があります。
コクのある味で、ウナギはぶつ切りにして骨を抜いてあり、長時間煮てあるため軟らかくてとろけますよ。
アンズやリンゴなどの乾燥果実と共に煮込んであり、臭みはありません。
他にも、ライ麦粉をまぶしてバターで焼くのもお勧めです。
▼コイ Karpfen
コイの旬は秋から冬で、基本的にはオーブンで1匹丸ごと焼いて、4~5人で食べます。
大きいものは40~50cm、5kgもあり、フライにして、サラダに乗せて頂くこともあります。
少し臭みがありますが、香味料やハーブを使って食べてみて下さい。
伝統料理のカルプフェンブラオ(Karpfen blau)は、新鮮なコイをワイン、エシャロット、グローブ、ローリエ等の香辛料と一緒に煮ます。
特にクリスマスや大みそかに食卓を彩る料理です。
▼タイセイヨウアカウオ Rotbarsch
メバルの仲間で、ドイツでは基本的にフィレのソテーに、クリームソースやレモンソースを掛けて食べる人気の魚です。
冷凍でもおいしいですよ。
しょうゆ、酒、みりん、砂糖で煮付けや蒸し焼き、フライにしてもいいですね。
付け合わせは、サツマイモやニンジンなどの根菜、ホウレンソウも合います。
▼ニシアンコウSeeteufel
主に北東大西洋と地中海で獲れます。新鮮なアンコウは、身がふっくらしていて、皮に艶があり、身の締まった白身は、バターで炒めたジャガイモやフェンネルと合います。
もちろん鍋や、唐揚げにしても美味しいですよ。
▼キュウリウオ Sting
ドイツ北部で2月~4月が旬で、新鮮なものはキュウリの匂いがするので、「キュウリ魚」と呼ばれる春の魚です。
ライ麦粉をはたいた魚をバターとベーコンと一緒に焼きます。
シシャモに似ています。
▼バサ Pangasius
バサは主にベトナム、タイ、カンボジアに生息している魚で、ドイツでは冷凍売り場でよく見かけます。
衣を付けて焼き、クリームソースを掛けて食べられることが多いです。
▼ホタテガイ Jakobsmuschel
しょうゆを垂らし、グリルで焼くのが美味しいですよね。
▼ムール貝 Miesmuschel
ムール貝は調理する直前まで、生きたものでなければならないので要注意です。
鮮度の落ちた貝は、加熱しても開きません。
呼吸をするために殻を少し開いているものもありますが、殻を叩くときゅっと殻を閉め始るのが生きている証拠です。
調理方法はワイン蒸しが一般的ですが、良い出汁が出るのでおみそ汁の具にもいいですよ。
▼アサリ Venusmuschel
ドイツではスパゲッティと合わせてヴォンゴレにすることが多いです。
クラムチャウダー風にミルクベースのスープ、トマトベースのスープ、おみそ汁、酒蒸しはもちろん、バターとしょうゆで炒めてもいいですよ。
▼カキ Auster
欧州各地の海岸で収穫されます。
ドイツではレモン汁を掛けて生で食べることが多いので、鮮度は重要なポイントです。
殻がしっかり閉じていて、海の匂いがする新鮮なカキを選びましょう。
旬は9月から2月までの「R」が付く月です!
カキだけではなく、ほとんどの貝にこの旬の季節が当てはまります。
▼マテガイマテガイ Meerscheide
「Schwertmuschel」「Navajas」とも言います。
20cmまで成長することがあり、細長い殻を持っています。
わずかに甘味があり、非常に繊細な味の貝です。
耐熱皿にオリーブオイルを振りかけてグリルで焼くのが美味しいです。
▼手長エビ Kaisergranat
高級食材です。
頭を付けたままで半分に切り、フライパンでオリーブオイルとガーリックで焼くとおしゃれですよ。
そのまま素揚げにしてもおいしいです。
エビは種類がたくさんあり、ドイツで見かける「Hummer」はロブスター、「Garnele」はクルマエビになります。
▼小エビ Krabben
北ドイツへ行ったら是非食べて欲しいのがクラッベンと呼ばれる小エビです。
クラッベ(Krabbe)とはカニのことですが、北ドイツで獲れる小エビのことをクラッベンと言います。
塩ゆでしただけのものを付け合わせと食べるのが一般的ですが、ぜいたくに魚のフライに掛けるソースに使ったり、スクランブルエッグに入れたりもします。
クラッベンのクリームスープも絶品で、北ドイツ料理のお薦めナンバーワンです。
▼ザリガニ Flusskrebsfleisch
食用ザリガニで、むき身で売っています。
しっかりした味があるので、そのままサラダにして食べてもいいですよ。
生クリームとの相性もよく、パスタのソースに使うこともあります。
▼小イカ Kleine Calamari / Tintenfisch
小イカは丸ごとオリーブオイルとニンニクで炒めると前菜にぴったりです。
小麦粉をはたいて焼くとカリカリ感を楽しめます。
もちろん煮付けにしても美味しいです。
リング状に切って衣を付け、揚げるイカリングも人気ですよ。
▼小タコ Pulpo / Oktopus / Krake
小タコはオリーブオイルで炒めて、お好みでパプリカ粉を振るのが一般的です。
加熱時間によって変わるタコの食感を楽しんで下さい。
じっくり煮込んで柔らかくしても、まだ違った食感を味わえます。
▼海藻ゼータン Seetang
海藻(Alge)の中でも、ノリやワカメは日本語がそのまま使われていることが多いです。
海藻サラダとして出されることが多いのがゼータンになります。
ごま油と酢、レモン汁などを掛けて前菜として食べて見て下さい。
▼昆布 Kelp
新鮮な昆布を注文できる魚屋もありますが、多くは乾燥昆布です。
ほどよい塩味と魚介類はよく合います。
▼サムファイア Meerfenchel
魚料理と一緒食べたいサムファイアになります。
パキパキする歯ごたえは病みつきになりますよ。
ゆでたり煮込んだりして、付け合わせにお試し下さい。
さっと油で揚げて天ぷらにしてもおいしいです。
▼オオバアオサ Meersalat
穏やかな甘い味を持っているアオサは、ホタテガイ等、貝類と合わせると海のレタスとして、さわやかで力強い味わいを楽しめます。
是非ドイツの魚でドイツ料理を作ってみて下さい!