ドイツ語の日常会話でよく使うフレーズ紹介!~ドイツ語で「ありがとう」「どういたしまして」なんていう?様々なシチュエーションで使える表現を紹介します。
今回はドイツ語の日常会話でよく使われるフレーズをご紹介いたします。今回のテーマは感謝の挨拶である、「ありがとう」と、言われた時の返答の「どういたしまして」です。色々な場面や状況によって幾つかの表現があるので、ぜひ使い分けができるようにしましょう。
ドイツ語で「ありがとう」と話しかけてくれたら、都度、しっかり「どういたしまして」応答したいですよね?しっかりマスターして、現地で「ありがとう」と「どういたしまして」を使えるようになって豊かなコミュニケーションができるとドイツ旅行やドイツでの滞在がより充実したものになることでしょう!!
●ドイツ語で「ありがとう」はなんて言う??
まずは、感謝の気持ちを表す「ありがとう」の表現を紹介します。
■ドイツ語の「ありがとう」場面によっていくつかのパターンがあります。深い感謝を伝える場合や、相手に合わせて表現など。ここでは代表的な表現をご紹介します。
「ありがとう」の表現は感謝の度合いによって1→5に連れて深くなっていきます。
以下が「ありがとう」の表現の代表的な5つです。
1:Danke
2:Danke schön!
3:Vielen Dank. / Vielen lieben Dank. / Herzlichen Dank.
4:Ich wäre sehr dankbar, wenn…
5:Ich danke… / Ich bedanke mich bei…
上から下へ、感謝の程度が高くなっていきます↓
1:Danke
意味:「ありがとう」
気軽でカジュアルな表現です。
【訳】:ありがとう
【場面】:友人や家族、親戚など、親しい人との日常会話でよく使用されます。
「ありがとう」の定番の表現!
例 食事などに誘われたときに…
Danke für die Einladung!
(招待してくれてありがとう!)
2:Danke schön!
意味:「ありがとう」
感謝を伝えたい時、いつでもどこでも一番頻繁に使われます。
【訳】ありがとうございます
【使用されるシチュエーション】Dankeより丁寧にお礼を言いたいとき
Danke schön. はよく知られたドイツ語の「ありがとう」の表現なので、すでにご存知の方も多いことでしょう。「ありがとうございます」と丁寧に言いたいときは、一般的にこの表現を使います。
例
A:Entschuldigung. Wo ist das Rathaus?
(すみません。市役所はどこですか?)
B:Da drüben.
(あそこですよ。)
A:Danke schön!
(ありがとうございます!)
3:Vielen Dank. / Vielen lieben Dank. / Herzlichen Dank.
【訳】本当にありがとうございます
【シチュエーション】感謝の気持ちをより強く込めたいとき特別な行事(誕生日など)があったとき、特別何かしてもらったときなどに使われます。
表現として、左から右に、感謝の度合いが上がっていきます。(Vielen herzlichen Dank. と言うこともできます。)
「本当にありがとうございます」の意味で、日常的によく使われるのが Vielen Dank. の表現です。
それ以外の表現は、より心がこもった印象になります。日常的によく耳にするというよりも、誕生日や結婚式をお祝いしてくれた方に送る、感謝の気持ちを伝えるメッセージカードなどで見かけることが多い表現です。
4:Ich wäre sehr dankbar, wenn…
【訳】~してくれたら有り難いのですが・・・!
【シチュエーション】頼みづらいことを頼むとき
「あなたに」と入れて、 Ich wäre Ihnen sehr dankbar. でもOKです。
例 Ich wäre Ihnen sehr dankbar, wenn Sie mir umgehend antworten könnten.
(すぐにお返事をいただけると、大変有り難いのですが…)
5:Ich danke… / Ich bedanke mich bei…
【訳】~さんに深く感謝の意を述べます
【シチュエーション】メールや手紙など書き言葉で表現で使われるフレーズです。少し硬い表現です。
下の2つの例文のように同じ内容でも、danken と bedanken では後に続く言葉が異なるため、注意が必要です。
danken :3格(人)が続くので、「あなた(Sie)」であれば、 Ich danke Ihnen. となります。
例 Ich danke Ihnen für Ihre Hilfe.
(お力添えいただき感謝いたします。)
bedanken :前置詞 bei +3格(人)が続くので、「あなた(Sie)」であれば、 Ich bedanke mich bei Ihnen. となります。
例 Ich bedanke mich bei Ihnen für Ihre Hilfe.
(お力添えいただき感謝いたします。)
また、 Ich bedanke mich im Voraus. などの表現も使われます。
メール本文の最後に書く、 Danke im Voraus. (先行して感謝します=よろしくお願いします)という表現があるのですが、そのより丁寧な形となります。
同じ感謝の気持ちを表すにも感謝の度合いや丁寧さ、場面によって様々表現があります。いろんなパターンの「ありがとう」の表現を覚えて、様々なシチュエーションで使い分けれれるように表現のレパートリーをぜ増やしましょう!
●ドイツ語で「どういたしまして」はなんて言う??
続いては、ドイツ語の「どういたしまして」の表現について紹介いたします。ドイツ語でDanke/ダンケ「ありがとう」と言われたら、なんて言えば良いでしょうか。「どういたしまして」という言葉は日本語では一つの表現しかありませんが、ドイツ語では人やシチュエーションなどによって言葉を使い分けています。
友人知人や両親などの親族に対しては「カジュアルな言い方」を、年上の方や初対面の方では「丁寧な言い方」をします。
「どういたしまして」の「カジュアルな言い方」と「丁寧な言い方」そして他にも「気にしなくても良いよ!という言い方」「勿論だよ!という言い方」など様々なシーンや用途で使う「どういたしまして」を紹介します!
1:Bitte
Danke「ありがとう」と言われたら返す一番簡単な言葉です。「Danke/ダンケ」「Bitte/ビッテ」とのやり取りは友人・知人、両親・親戚など面識があり仲の良い人同士でよく使用されます。
仮につい初対面の方に使ってしまっても、マナーとして相手に不快な印象を持たれることはありません。
しかし、そっけなく少し冷たい印象になってしまうので、なるべく笑顔で話す様に心がけましょう。「ありがとう」のフレーズもセットで覚えておきましょう。ドイツ語の日常会話でよく使う表現の一つです
2:Gerne
「Gerne」は「喜んで」という意味を表します。より具体的に訳すと「自分から進んで、喜んでしたことですから、感謝・礼には及びませんよ。」という表現にになります。「礼には及びません=どういたしまして」というニュアンスとなります。
3:Dafür nicht!
「全然いいよ!」という意味です。ドイツ語圏のなかでも北部(ハンブルクやベルリンなど)でよく使われます。その他の地域ではあまり使わない表現ですし、該当の地域でも目上の人・年上の人に使うと失礼にあたるので、使う際、注意しましょう。
4:Bitte schön
続いて年上の方や初対面の方での丁寧言い方を紹介します。これから紹介する4と5のように、初対面の方とお客様とで多少、言い方が変わる場合があります。
教科書で一番初めに習う基本的な単語です。
どの教科書にも必ず掲載されていますが、この言葉を使う頻度は少ないです。
主にホテルやレストラン、デパートなどで店員さんに「ありがとう」といった時にBitte schönと返されます。
海外で働く場合、アルバイトやインターンシップ先ではよく使う表現になりますので、ぜひ覚えましょう。ちなみにドイツでは日本で言う「お客様は神様」の精神は全く、ありません。お金を払って何かしてもらった時も必ずお礼を言いましょう。こういった文化の違いもしっかり抑えておくことが重要です。
5:Bitte sehr!
面識があり、ある程度仲の良い方には「Bitte sehr!」と返します。初対面の人とのやりとりで、最初は何かお礼を言われたらBitte schönと返すことが多いですが、段々会う機会が増えてくると、ドイツでは比較的早くBitte sehrという様になる人が多いです。
6:Gern geschehen
「Gerne」の丁寧な言い方です。
意味としては「感謝するに及びません。私が喜んで自ら行っただけの事です。」となります。日常的にあまり使いません。
時に相手が申し訳なさや謝罪を込めて「ありがとう」という場面があります。
その時にどう返したらよいのか、以下、紹介します。
7:Kein Problem
Keinは「~無い」という否定を示します。Problemは英語と全く同じ綴りをしている様に「問題」という意味があります。つまり、「問題ない」という意味になります。(ノープロブレム!と同じニュアンスですね。)使う場面としては、誰かの失敗をカバーした時や、申し訳なさそうにされた時に使います。
8:Nichts zu danken
NichtはKeinと同じく「~無い」という否定を示します。「danke」が「ありがとう」という意味を持ちます。したがって、「ありがとうと言われる程でもないよ」という意味になります。誰かが探していた落とし物を偶然にも見つけた時や、相手の分からない所を軽く教えた時に言ったりします。
「感謝しなくていいよ!当然の事だからね!」とちょっと得意げに言いたい時はなんて言えばば良いでしょうか。
2つ紹介しますが、1つは発音できるとかっこいいのでぜひ挑戦してみてください。
9:Natürlich!
「もちろんだよ!」「当然さ!」という意味です。少し、得意げに言いたい時などに使います。子どもが両親や先生などに感謝された時にも使います。通常では宿題・課題などをちゃんと、取り組んだかをし聞かれた時や、テスト勉強はしっかりやって、万全かどうかを尋ねられた時にNatürlich !と自信満々に答えます。
10:selbstverständlich!
「当然さ!」という意味を持ちますが、単語として長く、発音も難しいです。
しかし、ドイツ語でスムーズの言えたらかっこよいのでぜひ覚えてみましょう。普段は長いのであまり、使われませんが、ビジネスシーンで使う場合があリマス。その際には、単語だけでは使用せずに、「Das ist doch selbstverständlich/ダス イストドッホ ゼルプストフェアシュテンドリッヒ」と言い、「当然の事をしたまでです」と言う、表現になります。
一回限りではなく、気軽に頼んでね?と伝えたい時、なんて言えば良いでしょうか。「いつでも頼ってよ!」と言いたい時のフレーズも紹介します。
11:Jederzeit wieder!
「wieder」は再び、「Jederzeit」はいつでもという意味を持ち、「またいつでもするからね!」と使います。
「どういたしまして」にも様々な所で使い分けがあります。
「こんなに全部覚えられない」となった方は、まずカジュアルな表現から覚えてみましょう。知ることや発音するのも楽しいですが、ぜひ気軽な気持ちで一つ一つの単語を調べて貰えたらと思います。
◆会話力を高めるには実際使うことが肝心!
今回はドイツ語の「ありがとう」「どういたしまして」の表現と、合わせて使える基本的な日常会話のフレーズを紹介しました。どの表現も日常会話で頻繁に使う表現です。ぜひ、覚えてドンドン使ってみましょう。
言語の習得の一番のポイントは、『必要に迫られること』です。
現地の人との様々な会話、活きた言語に触れる機会を増やすことが語学力アップの近道。そういった点で海外留学というのは語学習得の大きな近道と言えます。(現地での生活は、現地の言葉を使う必要に迫られる機会だらけ。)
■まずは、英語→次の言語へのチャレンジとしてドイツ語
小学生から大学生まで長い時間英語を学んできたので、ある程度、読み書きはできる方は多いと思います。であれば、積極的に英語を使う『必要に迫られる機会』の頻度を上げ流ことができれば、英語の上達は可能です。
現在はさまざまなオンラインサービスも多く存在します。相手に伝えたいことを必死に捻り出して、発音が下手くそでも、文法が間違っていても伝わる経験を多くすることが重要です。画面越しに、時にはジェスチャーも交えて必死に伝える。オンラインでいろんな国の人と繋がれるようになったので、発音が悪くてもちゃんと伝わります。
まずは英語を使えるように頑張る。
次に第二外国語へのチャレンジ。おすすめはドイツ語・・。
英語とドイツ語を混在でもいいので、必死に伝える。コロナ禍で留学にいけない現在、逆にオンラインサービスが身近な存在になったので、世界各国の人達と話せる機会は増えています。留学になかなか行けない昨今ですが、語学力をアップする選択肢は以前より豊富になってきます。
思い立ったら、オンライン留学。英語をはじめ、いろんな言語にチャレンジしてキャリアアップに繋げたいものです。
●日常会話でよく使うフレーズをマスターして、ドイツで実際使ってみよう!
今回はドイツ語表現の感謝の挨拶である、「ありがとう」と、言われた時の返答の「どういたしまして」について紹介してきました。「ありがとう」も「どういたしまして」も色々な場面や状況によって幾つかの表現があることがお分かりいただいたことでしょう。代表的なフレーズを覚えて、ぜひ使い分けができるようにしてください。
ドイツ語で「ありがとう」と話しかけてくれたら、都度、しっかり「どういたしまして」応答できるようしっかりマスターして、現地でしっかり日常会話で使えるようになってくださいね。