質問:Shingoさんは、Youtubeでどんな内容の動画を配信していますか?
僕は今、ケルンに留学しています。ケルンで出会った日本人の仲間と共に、ドイツの魅力を発信。近い将来はドイツで働いている日本人の方にも、インタビューしようと考えています。
―よかったらShingoさんのYouTubeチャンネルもご覧くださいね。
―さて今日はドイツ語の勉強についてお話頂ければと思います。
質問:大学でドイツ語を習った時、最初はどういう印象を受けましたか?
難しかったです。ドイツ語にはドイツ語独自の文法があるからです。例えば名詞。ドイツ語には名詞に種類(男性名詞・女性名詞・中性名詞)があります。しかし日本語には女性や男性名詞といった使い分けがありません。
もし名詞の使い方を間違えてしまったら、言葉が通じなくなります。自然に口から言葉が出るようにするには、何回も練習しなければいけません。
―ドイツ語の名詞は、みなさんから大不評です。調べれば名詞の使い方はわかりますが、自然に喋られるようになるには練習あるのみ!(ドイツ人から見ると日本人は)外国人なので、仮に文法が間違っていても温かい目で見守ってくれるでしょう。新しい単語を覚えるたび、品詞をメモに書き留めておいた方が良いかもしれませんね。
質問:ドイツ語の授業を受ける際に苦労した点は?楽しかった点は?
文法は、ある程度理解はできます。日本人なので手で書いて覚える(筆記作業が得意)のは、どの言語でも共通しているでしょう。難しいのは作文です。日本語でも、伝えたいことを上手く伝えられません。日本語で考えてから、ドイツ語に変換する作業になってしまいます。変換作業の能力が未熟なため、授業では集中して取り組まなければいけません。だから作文は、(ある程度ドイツ語が身に着いている)今も苦手です。
―意地悪な先生から感想文やレポートの課題が出たら困りますね。
そうですね。そこ(感想文やレポートの課題)も難しいですね。
質問:ドイツ語の書籍や新聞などは読みますか?
僕は元々サッカーが好きで、日本でサッカーコーチをしていました。ケルンに来たのは、サッカーに興味があったからも理由の1つです。ケルンの書店でサッカー関連本を購入して、勉強ついでに読んでいます。購入した本は日本に持ち帰って、勉強しようと思っています。
―ドイツ語の本を読む際は、好きなジャンルの本を読むのが1番です。料理が好きな人なら料理の本、サッカーが好きならサッカーの本を読みましょう。最初から難しい本に挑戦すると、挫折してしまいます。
―ドイツには「アウディブル」という、本を読んでくれるアプリがあります。アプリを使うと本を読んでくれます。アプリを使って聞き取りの練習をすれば、ドイツ語は上達するでしょう。
質問:ドイツ語会話や聞き取りの練習はどうでしたか?渡独前と後で感じたギャップも教えてください。
渡独前に、日本の大学で3年ドイツ語を習っていました。しかしいざドイツへ留学すると、会話が聞き取れません。スーパーに行っても会話スピードが速すぎて、何を言っているのかさっぱりです。今はドイツにも慣れたせいもあってか、なんとなく理解はできるようになりました。ただ学校のリスクニングテストは、苦労させられます。テストに答えるには、会話をメモしなければいけません。会話を聞いて文章に書き起こすのは練習しなければならないと、ひしひし感じています。
―日本人は筆記試験のために外国語文法を勉強します。しかし文法だけでなく聞き取りや話す練習をしないと、上達は難しいでしょう。ドイツ語を習得するには、自ら率先してドイツ語を話すしかありません。
質問:ドイツの映画やラジオを聞くことはありますか?
ドイツ映画は何回か見に行ったことがあります。ラジオよりもYouTubeでドイツ語を聞いています。ドイツ語で検索してヒットした動画を元に、個人的に聞き取りの勉強をしていますね。YouTubeには色んなトピックがあり、興味のある分野の話も探せばあります。
―ドイツ人が配信しているYouTubeチャンネルを見るのも、ドイツ語の勉強になりますね。初回視聴時は全く聞き取れなくても、何回も聞けば聞き取れるようになります。またYouTubeの字幕機能を使うと、わかりやすくなるでしょう。ただ変な字幕がついちゃうこともありますが…。
質問:帰国後もドイツ語の勉強は続けますか?
帰国してもドイツ語の勉強は続けたいと思っています。しかし(日本では)ドイツと比べると、ドイツ語を日常的に耳にする機会が減るのは悩みの種です。しかし、日本に興味を持つドイツ人は大勢いらっしゃいます。彼らも「日本に留学したい」と言っていました。また日本でも自分から探せば、お互いの言語を交換して勉強したいという人もたくさんいるので、そういう人と積極的に会って。ドイツ人が話すドイツ語をちゃんと耳にしたいなって思っていますね。
―日本にいてもドイツ人と直接会ってドイツ語で会話することができます。語学カフェに通う・外国人と繋がれるアプリを使用するなど。またドイツ語でSNSを始めたら、ドイツ人グループも見つかるでしょう。ドイツ人の友達は、探せば必ず見つかります!
質問:ドイツ語を勉強するにあたり、ドイツで勉強した場合と日本勉強した場合の違いはありますか?
ドイツでドイツ語を勉強すると、学んだ言語をすぐに使えるじゃないですか。日常生活のありとあらゆる場がドイツ語で溢れているので、「ドイツ語で何て言うんだろう?」と考えます。日本でドイツ語を学ぶ場合、ドイツと違い全て日本語です。わざわざ、ドイツ語で考える必要がありません。授業以外の日常生活でもドイツ語を学べるのが、現地で勉強する最大のメリットです。
質問:今も学校でドイツ語の授業を取っていますか?
今も留学生向けのドイツ語の授業あります。
質問:学校では日本人だけでなく、世界各国の方々がいらっしゃいます。学校での共通言語はドイツ語でしょうか?
学校では熟練度によってクラス分けされています。クラスには世界各国から集まっており、コミュニケーションをとる際はドイツ語を使っていますね。
質問:日本では「ドイツ語はほとんどできませんが、留学を希望したい」という人がいます。ドイツへ留学する前には少しは勉強した方が良いですか?ドイツで直接ドイツ語を学んだ方が良いですか?
基礎的な部分関しては、留学前に勉強しておいた方が良いと思います。僕の場合は、一通り日本語でドイツ語文法を習っていました。ただ渡独後では、ドイツ語でドイツ語を学びます。だから「名詞」を勉強する場合、わざわざ日本語で「名詞」とは教えてくれません。日本語交じりでドイツ語を学んだ分、ドイツ語でドイツ語を勉強するのは難しいと感じますね。ただ知識ゼロの状態で渡独して、現地でドイツ語を学ぶのも面白いと思います。
―あらかじめ日本でドイツ語を習得した方が、わかりやすいと思います。またドイツ語のみの授業を受けても、わからない部分があったらネットで調べれば出てきます。しかし文法独自の用語(名詞・動詞・副詞など)については、ドイツ語で習得するのは難しいでしょう。文法に関しては事前に日本語で学んだ方が良いかもしれません。
質問:今はどんな教科書を使っていますか?
使用しているのは、大学側が提供している教科書です。「Rückenwind」という教科書を使用しています。内容は文法よりも、読み書きの練習に重点を置いています。