·ドイツの大学に入るには?
留学ではなく本当にドイツの大学で勉強したいという方は、どうやってドイツの大学を受験すればいいのかと思うかもしれません。
実は外国人がドイツの大学に入学するためには、「DSH試験」への合格が必須です。今回は、そんなDSHという資格を紹介していきます。
·DSHを受験するメリット
ドイツの大学に入るための資格には、さまざまなものがあります。
なかでもDSHの資格には、いくつかメリットがあるので、そのメリットについてご紹介します。
1つ目は、受験のための費用です。
受験費用はなるべく安い方が嬉しいですよね。
DSHは80ユーロ前後で受験できます。
これは他の受験資格である、「ゲーテC2試験」や「TestDaF」よりも安価な金額です。
ただ、大学によって必要な資格は異なるので、自分が入りたい大学に必要な資格は事前に確認してください。
例えば運動やアートに特化した大学だと、ドイツ語の能力が必要ではない場合もありますので、受験前に確認をおすすめします。
2つ目は、受験してから結果が分かるまでが早いと言うことです。
受験したあと、なるべく早く結果を知りたいという方もおられると思います。
DSHは1週間以内には合格発表があるので、そういった方でも早く結果を知ることができます。
3つ目は、受験が可能な機会が多いと言うことです。
ドイツ語の試験には、資格によっては年に1、2回しかないものもあります。
しかしDSHは各大学でDSH試験があるため、「TestDaF」などよりも多くの受験機会に恵まれています。
そのため、他の資格よりは日程の調整がしやすい資格と言えます。
·DSHとはどんな資格か
簡単に言うと、「ドイツの大学で勉強するために必要な、ドイツ語の能力を持っているか」を判断するための資格です。
対象はドイツの大学で勉強をしたい外国人で、言語能力の高さを表す「C1」というレベルがあれば合格できると言われています。
「C1」とは、外国語の勉強をする人が、どのレベルまで習得しているかを表すレベルです。
国際的なガイドラインが決められていて、一般的には「CEFR(セファー)」と呼称されます。
レベルはA1(勉強を始めたばかり)~C2(母国語の話者と同程度の能力)まで、6段階に分けられています。
「C1」は上から2番目で、「高度な内容の言葉を理解でき、目的に応じた効果的な言葉遣いができる。自然な自己表現ができる」と規定されています。