German Culture, ドイツ語 R Maxie Pickert German Culture, ドイツ語 R Maxie Pickert

【日本人が苦手なR】  ドイツ語のRの発音とアメリカ英語のRの発音を比べてみた 

【日本人が苦手なR】 ドイツ語のRの発音とアメリカ英語のRの発音を比べてみた アメリカ英語の発音はどうでしょう?

Maxie「アメリカ英語の発音はどうでしょう?」

由美子先生「アメリカ英語のrは基本的に喉の奥の方を唸らせる感じで、よく誤解させるのは巻き舌にする方がいらっしゃいます。その方法でも通じるのでOKですが、ほとんどのアメリカ人は舌を巻くのではなくて、舌をギュッと引いて、舌の根元が上に上がる感じで発音します。顎下の方で出す感じです。」

die Rose (ドイツ語) / rose(英語)

Maxie「ドイツ語はバラバラに発音します。」

由美子先生「スペルは一緒だけど、発音が全然違いますね。これは難しい!ヨーロッパの人って喉の奥の方から響かせるよね。これは日本語との違いかな。吐くと同時に発音しているから、そこは英語と共通しているかも・・・」

Maxie「確かにそうで、男性のドイツ語はかっこいいけど、女性だとフランス語の方が女性らしいかもしれない。」

由美子先生「英語を習う日本人もそうなんですけど、喉の奥の方から声を出すのは苦手なので、思い切らないと出ないんですよ。」

Maxie「ガラガラとうがいをするのは発音の練習になりますよ。」

由美子先生「うがいをする時に喉を鳴らすような感じ。あと、汚いけど、ゲップをする時とかウェって喉から出るんですよ。日本人だと喉を鳴らすような発音はしないので、えっ!?って戸惑う方が多いんですけど、アメリカ英語のrも喉を鳴らします。ドイツ語のrよりも英語のrの方が楽に出せるので、ドイツ語がネイティブの方にとってはアメリカ英語を発音するのは難しくないんですよ。でも、日本人にとっては喉を鳴らす発音がすごいハードルが高い。だから、みんな単調な発音になってしまう。喉の奥から響かせないといけない。」

Yumi先生

アメリカ英語の発音矯正塾、English Boot Camp代表。 英語コンサルタント歴25年以上。YouTubeのチャンネル登録者数は15万人。 著書に「ネコろんで学べる英語発音の本」がある。

https://www.youtube.com/user/yumithecatlover

 

今回はアメリカ英語の発音がバッチリなYumi先生とお話させてもらいました。 いろんな人に「ドイツ語と英語似てる!」ってよく言われるんですが、折角のチャンスなので英語の先生に発音を聞いてみたいと思います。 Yumi先生はアメリカ英語の発音矯正塾、English Boot Camp代表をされています。 

 

いつから英語をいつから勉強していて、どんな風に英語を話せれるようになったんですか? 


Maxie「Yumi先生はいつから英語をいつから勉強していて、どんな風に英語を話せれるようになったんですか? 

 

Yumi先生「英語を勉強したのは、中学で英語の授業があるので、そこからです。その前に小学生の時に2年間だけ子供英会話に通っていたんですけど、週1回行って歌ったり、踊ったり、ゲームしたりをして、その頃から英語が好きで自分で勉強して話せれるようになりたいなっと思いました。中学、高校、大学。大学の時に1年アメリカに留学したんですけど、ずっと独学でやってきて20代の頃から英語を教えるというのを始めています。もう20年です。」 

 

Maxie「私は留学が話せれるようになったことは大きなきっかけでした。やっぱりこの留学・現地に行って、モチベーションが上がりますよね。留学だとコストもかかるし、独学で頑張れば、英語を話すこともできますし・・・こんな素敵なYumi先生が来ていますので、英語とドイツ語の発音を比べて見たいと思います!」 

 

das Radio(ドイツ語) / radio(英語) 

 

アメリカ英語の発音はどうでしょう?


Maxie「アメリカ英語の発音はどうでしょう?」 

 

Yumi先生「アメリカ英語のrは基本的に喉の奥の方を唸らせる感じで、よく誤解させるのは巻き舌にする方がいらっしゃいます。その方法でも通じるのでOKですが、ほとんどのアメリカ人は舌を巻くのではなくて、舌をギュッと引いて、舌の根元が上に上がる感じで発音します。顎下の方で出す感じです。」 

 

 

die Rose (ドイツ語) / rose(英語) 


Maxie「ドイツ語はバラバラに発音します。」 

 

Yumi先生「スペルは一緒だけど、発音が全然違いますね。これは難しい!ヨーロッパの人って喉の奥の方から響かせるよね。これは日本語との違いかな。吐くと同時に発音しているから、そこは英語と共通しているかも・・・」 

 

Maxie「確かにそうで、男性のドイツ語はかっこいいけど、女性だとフランス語の方が女性らしいかもしれない。」 

 

Yumi先生「英語を習う日本人もそうなんですけど、喉の奥の方から声を出すのは苦手なので、思い切らないと出ないんですよ。」 

 

Maxie「ガラガラとうがいをするのは発音の練習になりますよ。」 

 

Yumi先生「うがいをする時に喉を鳴らすような感じ。あと、汚いけど、ゲップをする時とかウェって喉から出るんですよ。日本人だと喉を鳴らすような発音はしないので、えっ!?って戸惑う方が多いんですけど、アメリカ英語のrも喉を鳴らします。ドイツ語のrよりも英語のrの方が楽に出せるので、ドイツ語がネイティブの方にとってはアメリカ英語を発音するのは難しくないんですよ。でも、日本人にとっては喉を鳴らす発音がすごいハードルが高い。だから、みんな単調な発音になってしまう。喉の奥から響かせないといけない。」 

 

 

reservieren(ドイツ語)  / reservation(英語) 

Yumi先生「これもドイツ語の発音難しい!rが3カ所にあるから特に!英語のrは2箇所で、rから始まるので、強く発音して、真ん中のrはserと一緒に発音するので、少し弱く発音します。これはドイツ語も同じなのかな?」 

 

Maxie「それは似ているからすぐ覚えられました。」 

 

 

rechts (ドイツ語) / right(英語) 

Maxie「結構喉の奥から発音します。覚えるコツがあって、遊び心で、カーナビの設定を1日ドイツ語に設定してみてください。カーナビのお姉さんが右折の案内をしてくれるので、すぐ覚えることができますよ!日本人の友達と日本国内を旅するんですけど、カーナビをドイツ語に設定して1日過ごすと、ドイツ語が全くできない友達も皆覚えてくれるんです。」 

 

Yumi先生「なるほどね~でもrの次に来るchtsの発音がとっても難しいと思う。英語だと簡単で、初めのrさえ発音できれば、次はサイレントでghを発音しないので、英語の方が楽ですね。ドイツ語の方が大変ね。喉の奥から出すのが多くて。」 

 

Maxie「そうですね。だから、いろんな日本人から発音どうすればいいですか?ってよく聞かれるんですけど、英語の発音もそうなので、悩んでいる方はコメント下さい。大体の練習方法は鏡の前で練習する!」 

 

Yumi先生「そうですね。やっぱり鏡を見ながら、思いっきりが必要で、ヨーロッパの言葉って喉の奥から出さないと出ない子音が多いから。やっぱり口先で発音してもダメで、日本語は口先で発音するから、口先の発音を練習しても意味がない。喉の奥からぐわっと上げていく感じね。とりあえず、息をガンガン出さないといけないから。」 

 

Maxie「あとは気持ち!!」 

 

Yumi先生「ドイツ語のrの方がぐわっと出さないといけない感じで、アメリカ英語のrは少し籠る感じかな。」 

 

Maxie「私は黒人のアメリカ英語がかっこよくて好きです。アクション系のアメリカ映画を見ると聞くだけで楽しい。発音が」 

 

Yumi先生「そうですね。映画を見てかっこいいなと目指して英語の勉強を始める人が確かに多いですね。」 

 

Maxie「実はドイツ語と英語って似ている単語もありますので、意外と共通点が多いかもしれないですね。」 

 

 

今回はYumi先生とrの発音についてお話をさせていただきました。 

 

rの発音について詳しく説明していきたいと思います。 

 

英語とドイツ語のr 

英語とドイツ語のrは、音が作り出される場所は違いますが、音を作る方法は両言語で『接近音』が用いられます。rが作り出される時、ドイツ語でも英語でも舌によって口内が閉鎖されず、常に隙間がある状態で口内の気流が振動させられるのです。  

ドイツ語r 簡単発音 


ドイツ語の単語では綴り上、r入っていても、rの後ろに母音が続かない場合は、日本語の[ア]のように発音します。 

 

  1. Arbeit [アァバイト]  

日本人なら絶対に知ってる単語、アルバイトです。rの後ろに母音はなく、子音のbがいるので[ァ]と発音されます。因みにドイツ語のArbeit [アァバイト]はバイトじゃなくて、仕事ですのでお気を付け下さい。日本語のバイトは、ドイツ語では”Minijob”や”Teilzeitarbeit”になります。 

  

  1. Frankfurt [フランクフアト]  

ドイツ屈指の経済都市、フランクフルトですね。”Frankfurt”の中にある一個目のrは、その後に母音のaが続くのでこちらはドイツ語のrで発音されます。一方、二個目のrは、その後が母音ではなく子音のtなので[ア]と発音とされます。 

 

  1. Bier [ビィア] 

ビールです。しかし、ドイツでビールを注文したくて「アイン ビール ビッテ!」って頼んでも、基本通じないので「アイン ビィア ビッテ!」と注文しましょう!rが語末に来てるので、当然母音があるわけもなく、したがって[ア]となっています。 

 

rが綴り内にあっても、ドイツ語のrを使わない時の例になります。このルールを守るだけで大分ドイツ語っぽく聞こえますよ♪ 

 

 

ドイツ語r 発音方法 

標準ドイツ語のrは舌の奥の部分を口蓋垂(ノドチンコ)に近づけつつブルブル震わせて、発音の際に口から抜けていく息を軽く邪魔してやることで発音できる音です。 

 

実際の音は、喉にタンがつまってむせる時に出す音や誰かに首を絞められて「カハッ」ってなった時の「ハ」の音の感じに近いかもしれませんね。あとは、口に水を含まない状態でうがいした時の音です。 

 

ドイツ語の/r/を発音するときは、後舌と上あごの間には常に隙間ができている状態です。 

 

聞きなれてない人からすると、ドイツ語の発音で「ラリルレロ」と言った場合は、調音部位の近さから日本語の「ガギグゲゴ」のように聞こえるかもしれません。 

 

ドイツ語のrと日本語のgは調音部位こそ近いですが、調音法が異なります。gは、舌の腹の部分を上顎にくっつけ、一度完全にストップさせて、間髪入れずに一気に開放することで生じている音『破裂音』です。 

発声の最初から最後まで舌と上あごの間に隙間があるドイツ語のrと違い、gでは隙間がありません。 

 

日本語のgとドイツ語のr 

「ガ」は後舌(舌の奥の部分)が上顎に触れます。 

ドイツ語のrは「ガ」を言った時よりも、後舌を若干後ろに引き、その位置で今度は上あごに当たらないように「ガ」と発音します。 

 

摩擦音と接近音のrの違い 

摩擦音と接近音のrの違いは、発音時に開けておく後舌とノドチンコの隙間の間隔の違いになります。 

 

摩擦音のr 

後舌とノドチンコの隙間の間隔が、接近音のrより狭いです。音的には摩擦音のrの方が濁っています。音声付きのドイツ語辞書で聞けるrや、語学学校でネイティブの先生がしっかりrを発音したときは、大体摩擦音のrになります。 

 

接近音のr 

後舌とノドチンコの隙間の間隔が、摩擦音のrより広めです。接近音のrはどちらかというとマイルドな響きで、摩擦音のrと比べるとそれほど濁った感じはしません。接近音の方は会話とかでよく聞くタイプで、そこまで喉をガラガラせずに発音できます。 

 

またドイツはアメリカほどではないものの、多民族国家でアクセントやなまりもたくさんあります。特にイタリア系、スペイン系、ロシアやポーランドなどのスラヴ系の人達は、ほぼネイティブレベルのドイツ語を喋っていても、標準ドイツ語の口蓋垂のrではなく、巻き舌のrを使っていることが結構あります。 

 

 

まとめ 

以下を覚えてrの発音を克服していきましょう! 

 

・標準ドイツ語のrが全然できないときは巻き舌のrを使う 

・標準ドイツ語のrに大分慣れている人も、言いづらい箇所だけ巻き舌にしてみると結構楽になる 

・間違っても日本語のrは使わない→基本伝わらない 

・rの後ろが母音ではないなら[ア]と発音する 

・ドイツ語のrを使う時は、後舌と口蓋垂(ノドチンコ)を近づけ僅かに隙間を開けた状態で、喉の奥から出て来る気流を振動させながら発音する 

・ドイツ語のrが全くできない時、どうしても言いづらい単語や部分がある時は、巻き舌を使う。 

 

勢いと練習がとっても大事です!頑張りましょう♪ 

 

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