ドイツ語 R

ドイツ語のRから始まる早口言葉!ドイツ語のRの発音は難しい!?

みなさんは早口言葉は得意ですか?

「生麦生米生卵」「隣の客はよく柿食う客だ」等々、一度は聞いた事はありますよね!

ドイツ語だと早口言葉は

Zungenbrecher

(ツンゲンブレッヒャー)

と言います。

今回はドイツのRの発音がふんだんに使われているドイツの早口言葉を沢山紹介していきます。

発音の仕方はこの記事の動画を参考にしてみて下さい!動画の私と一緒に発音してみましょう!


ポイント💡

Zunge:舌、Brecher:壊すもので、直訳すると「舌を壊すもの」になります。

早口言葉で舌を噛まないように注意しましょうね!



■まずはドイツ語Rの発音から!

私の過去の記事に、Rの発音にフォーカスした記事があります。

こちらの記事を参考にして、Rの発音に慣れてみましょう!

ポイントは、喉仏の奥から声を出すようにする事です。 

実際に喉仏を触りながら発音してみて下さい。ヴヴヴっと振動すると上手に発音出来ている証拠ですよ! 



■さていよいよドイツ語の早口言葉の紹介!まずは動画で紹介したドイツ語早口言葉8選から!


ここからは早口言葉を紹介していきます。

「原文」「カナ読み」「直訳」の3種類を表記しますが、実際の発音は文字に表すのが非常に難しい音をしています。

なので、動画の私に続いて発音を真似してみて下さい!


ポイント💡

因みにドイツ語は固有名詞のみだけはなく、普通名詞も全て頭を大文字で書くので、文章の中のどれが名詞なのかはすぐに見分けがつきますね!



〇Rollende Räder rasseln über runde Steine.

(ロレンデ レイダ ラッセン ウーヴァ ウォンデ シュタイナ.)


直訳すると「丸い石の上を転がる車輪がガタガタと動く」です。


Rollende Räder = 転がる車輪

rasseln = ガタガタと動く

runde Steine = 丸い石


ポイント💡

RollendeのRの発音こそ、喉仏の奥から声を出すようにする事が重要です。ここでコツを掴んでみましょう!


〇Rasende Rennfahrer rodeln in der Rodelbahn.

(ラゼンデ レンファーラー ウォデン インデ ウォデバン.)


直訳すると「熱狂的なレーサーたちがトボガンランでトボガンをする」です。


Rasende = 熱狂的な

Rennfahrer = レーサー

rodeln = トボガン

Rodelbahn = トボガンラン


ポイント💡

トボガンとは小型のソリの事です!

因みにペンギンさんが腹這いで氷の上をスィーっと滑る行動の事もトボガンといいます。豆知識!


〇Rauchlachs mit Lauchreis. Lauchreis mit Rauchlachs.

(ラオラクス ミト ラオライス.ラオライス ミト ラオラクス.)


直訳すると「スモークサーモンとネギご飯。スモークサーモン入りネギご飯。」です。


Rauchlachs = スモークサーモン

Lauchreis = ネギご飯


ポイント💡

これはドイツ人の私でもとても難しい早口言葉です。

口の奥の摩擦音に注目して聞いてみて下さい。


〇Blaukraut bleibt Blaukraut und Brautkleid bleibt Brautkleid.

(ブレウカウト ブレ ブレウカウト ウン ブカウトクライツ ブレ ブカウトクライツ.)


直訳すると「紫キャベツは赤キャベツ、ウェディングドレスはウェディングドレス。」です。


Blaukraut = 紫キャベツ

Brautkleid = ウェディングドレス


ポイント💡

これもとても難しいですね!!

"Brautkleid"の"r"の音に注目です。

これは正確には"ラ"ではなく、"カ"に近い"ラ"の発音をします。


〇Brauchbare Bierbrauerburschen brauen brausendes Braunbier.

(ブカオバーガ ビアバカワブシュン ブカウン ブカウセンデス ブカウンビア.)


直訳すると「優秀なビール醸造家たちが轟音を立てて茶色のビールを醸造します。」


Brauchbare = 使える

Bierbrauer = ビール醸造家

Burschen = 少年達

brauen = 醸造する

brausendes =轟いている

Braunbier =茶色のビール


ポイント💡

一つ前の"Brautkleid"の"r"の音のおさらいです。

"カ"に近い"ラ"の発音をします。動画の私の口と音に注目して!


〇Kritische Kröten kauen keine konkreten Krokettn.

(キリティッシェ クロエン カウン カイネ コンクリーティン クォケテン.)


直訳すると「致命的なヒキガエルはコンクリートの粒を噛みません。」です。


Kritische = 致命的

Kröten = ヒキガエル

kauen = 噛む

konkreten = コンクリート

Krokettn = 粒


〇Drei bärtige Reiter reiten rasend über graue Berge.

(ドライ ビアティゲ ライター ライテン ラズンド ウーヴァ グァウ ビアガ.)


直訳すると「3人のひげを生やした騎手が灰色の山の上を猛然と駆け抜けます。」です。


bärtige = 髭を生やした

Reiter = 馬術

reiten = 乗る

rasend = 狂った

graue = 灰色

Berge = 山


ポイント💡

始まりの難易度は低めですが、後半に掛けて口の中が忙しくなってくる早口言葉です。


〇Rasend rasantes Rumpelstielzchen ruppelt Rollos rauf und runter.

(ラズンド ラザンテス ルンペルシュティルツヒェン ルペルト ロロス ラウフ ウン ルンター.)


直訳すると「狂乱したルンペルシュティルツヒェンがブラインドを上下にガタガタと鳴らします。」です。


rasantes = 早い

Rumpelstielzchen = ルンペルシュティルツヒェン

ruppelt = ガタガタする

Rollos = ブラインド、シェード

rauf und runter = 上下


ポイント💡

これは少し長い早口言葉でしたね。みなさんは出来ましたか?

「ルンペルシュティルツヒェン」(Rumpelstilzchen)は、グリム童話のお話です。

『がたがたの竹馬こぞう』と訳されることもありますよ!

"Rumpelstilzchen"とは、ガタゴト鳴る柱(Rumpel = ガタゴトという音、騒々しい。Stilz = ものを支える柱)に擬人的な意味合いで指小辞 (-chen) を添えたものです。


■ここから動画では紹介しきれなかった早口言葉の紹介!!

有名なものからマイナーなものまで何点か紹介します。

あなたはいくつ知っているでしょうか…!?


〇Fischers Fritz fischt frische Fische.

(フィッシャース フリッツ フィッシュトゥ フリッシェ フィッシェ.)


直訳すると「フリッツという漁師が新鮮な魚を釣る。」です。


Fischer = 釣り人

fischen = 釣りをする

frisch = 新鮮な

Fische = 魚


ポイント💡

これはドイツ語を勉強していたら必ず目にする、有名な早口言葉です。

実はこれ、フリッツという猟師が新鮮な魚を釣るお話を、語順を変えて2回繰り返しています。

ドイツ人の知り合いが出来たら「この早口言葉を知ってるよ!」と披露してみるのはいかがでしょうか。


〇In Ulm und um Ulm und um Ulm herum.

(イン ウルム ウント ウム ウルム ウント ウム ウルム ヘルム.)


直訳すると「ウルム市内とウルム市周辺とウルムを一周」です。


Ulm = ウルム

um = 〇〇の周りを

um 〇〇 herum = 〇〇周辺に 


ポイント💡

ウルムはドイツ南部にある地方都市の事です。

もしウルムの方々とお話をする時ジョークがてら使ってみてもいいかもしれませんね。、


〇Wenn Fliegen hinter Fliegen fliegen, fliegen Fliegen hinter Fliegen nach.

(ヴェン フリーゲン ヒンター フリーゲン フリーゲン, フリーゲン フリーゲン ヒンター フリーゲン ナッハ.)


直訳すると「ハエが他のハエのあとに続いて飛べば、ハエはハエの後を追う。」です。


Fliegen = ハエ

fliegen = 飛ぶ

hinter = 後ろに

nachfliegen = あとに続いて飛ぶ


〇Kleine Kinder können keinen Kaffee kochen.

(クライネ キンダー ケネン カイネン カフェ コッヒェン.)


直訳すると「小さい子供はコーヒーを淹れることが出来ない。」です。


klein = 小さい

Kinder = 子供達

können = ~できる

Kaffee = コーヒー

kochen = 料理をする


ポイント💡

これは割と簡単な部類の早口言葉です。

kの発音が小気味いいですね!カ行の練習によろしければどうぞ!


〇Der Koch roch auch noch in der Nacht nach Knoblauch.

(デア コッホ ロッホ アオホ ノッホ イン デア ナハト クノープラオホ.)


直訳すると「そのシェフは夜中になってもまだニンニクの匂いがした。」です。


Koch = 料理人

roch = 匂いがした

noch = まだ

in der Nacht = 夜中

Knoblauch = ニンニク


〇Achte alte Ameisen aßen am Abend Ananas.

(アハテ アルテ アマイゼン アーセン アム アーベント アナナス)


直訳すると「8匹の年老いたアリが晩にパイナップルを食べた。」です。


acht = 8

alt = 老いた

Ameise = アリ

am Abend = 夜に

Ananas = パイナップル


ポイント💡

こちらはア行の練習にでもどうぞ!


〇Zehn zahme Ziegen ziehen zehn Zentner Zucker zum Zoo.

(ツェーン ツァーメン ツィーゲン ツィーエン ツェーン ツェントナー ツッカー ツーム ツォー.)


直訳すると「10匹のおとなしいヤギが10ツェントナーの砂糖を動物園に引いていく」です。


Zehn = 10

zahme =  飼いならす

Ziegen = ヤギ

ziehen = 引く

Zentner = 100kg

Zucker = 砂糖

zum  = ~の為に

Zoo = 動物園


ポイント💡

因みに、1ツェントナーは100kgなで、10ツェントナーは1トンという事です!


〇Wenn um Rumkugeln Rumkugeln rumkugeln, kugeln um Rumkugeln Rumkugeln rum.

(ヴェン ウム ルームクーゲルン ルームクーゲルン ルムクーゲルン、クーゲルン ウム ルームクーゲルン ルームクーゲルン ルム.)


この訳は「ラムボールの周りをラムボールが転がると、ラムボールの周りにラムボールが転がる。」です。


Rumkugeln = ラムボール

um = 〇〇の周りを


ポイント💡

不思議な早口言葉ですよね。

因みにラムボールとは球形のチョコレートの中にラム酒が含まれている洋菓子の事で、日本発祥のチョコレートなんですよ!!


いかがでしたでしょうか?

今回はネイティブのドイツ人の私でもかなり難しかったです。

もし今回の早口言葉を正しい発音でスムーズに読めたら、Rの発音にグッと近づけているはずです!マスターできたらドイツ語発音の向上にもなるので、練習にぜひどうぞ!

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日本人が間違えやすいドイツ語のrを上手に発音しよう! 

日本人が間違えやすいドイツ語のrを上手に発音しよう! 

ドイツ語のr発音

ドイツ語の r の最も一般的な発音は,口蓋垂(こうがいすい)の摩擦音です。

口蓋垂の摩擦音は,口の奥の摩擦音で「ハーッ」という音のように聞こえます。そのため Rose[バラ]は,日本人の耳には「ホーゼ」のように、rot[赤い]は「ホート」のように聞こえるかもしれません。

Rose [ローゼ] バラ

richtig [リヒティヒ] 正しい

Japanerin [ヤパーネリン] 日本人(女性)

【日本人が苦手なR】  ドイツ語のRの発音とアメリカ英語のRの発音を比べてみた 

【日本人が苦手なR】   ドイツ語のRの発音とアメリカ英語のRの発音を比べてみた 

【日本人が苦手なR】 ドイツ語のRの発音とアメリカ英語のRの発音を比べてみた アメリカ英語の発音はどうでしょう?

Maxie「アメリカ英語の発音はどうでしょう?」

由美子先生「アメリカ英語のrは基本的に喉の奥の方を唸らせる感じで、よく誤解させるのは巻き舌にする方がいらっしゃいます。その方法でも通じるのでOKですが、ほとんどのアメリカ人は舌を巻くのではなくて、舌をギュッと引いて、舌の根元が上に上がる感じで発音します。顎下の方で出す感じです。」

die Rose (ドイツ語) / rose(英語)

Maxie「ドイツ語はバラバラに発音します。」

由美子先生「スペルは一緒だけど、発音が全然違いますね。これは難しい!ヨーロッパの人って喉の奥の方から響かせるよね。これは日本語との違いかな。吐くと同時に発音しているから、そこは英語と共通しているかも・・・」

Maxie「確かにそうで、男性のドイツ語はかっこいいけど、女性だとフランス語の方が女性らしいかもしれない。」

由美子先生「英語を習う日本人もそうなんですけど、喉の奥の方から声を出すのは苦手なので、思い切らないと出ないんですよ。」

Maxie「ガラガラとうがいをするのは発音の練習になりますよ。」

由美子先生「うがいをする時に喉を鳴らすような感じ。あと、汚いけど、ゲップをする時とかウェって喉から出るんですよ。日本人だと喉を鳴らすような発音はしないので、えっ!?って戸惑う方が多いんですけど、アメリカ英語のrも喉を鳴らします。ドイツ語のrよりも英語のrの方が楽に出せるので、ドイツ語がネイティブの方にとってはアメリカ英語を発音するのは難しくないんですよ。でも、日本人にとっては喉を鳴らす発音がすごいハードルが高い。だから、みんな単調な発音になってしまう。喉の奥から響かせないといけない。」