ドイツの雪について

ドイツの雪について



あたたかい春の季節になりましたが、今回はドイツ語で雪に関する単語を勉強していきましょう!

是非書きながら、覚えて見て下さい♪



der Schnee 雪

Es schneit. 雪が降っています。

die Schneeflocke 雪の結晶

der Schneesturm 大雪

der Schneemann 雪だるま

der Schneeball 雪玉

der Schneestiefel スノーブーツ

überwintern 冬眠

die Kälte 寒さ

der Schal マフラー

die Handschuhe 手袋(5本指別れている)

die Fäustlinge ミトン手袋(4本指が別れていない)

die Winterjacke 冬用コート

die Mütze 帽子

der Schlitten そり

die Skipiste スキー場

der Ski スキー板

Ski fahren スキーをする

die Skibrille スキー用ゴーグル

die Skimütze スキー用帽子

die Skistiefel スキー靴





▽ドイツの冬

ドイツの冬についてですが、ドイツの冬は日本に比べ全体的に寒いです。

ドイツは北海道と同じくらいの緯度なのでここからも寒さが想像できると思います。

ドイツと一言に言っても日本と同じように地域によって気候が変わってきます。







▽ドイツで冬を感じる時期

ドイツは夏であっても夜や日陰に入ると半袖じゃ少し肌寒く感じるほど涼しい所ですが、本格的に寒さを感じ始めるのは11月後半くらいで2月頃まではかなり冷え込むことが多いです。




11月頃から平均気温も6度前後と低くなり、2月に向けて月を追うごとに低くなっていきます。2月の平均気温が0度前後になってきます。夜間はマイナス気温ということもあります。







▽ドイツの降雪状況

そんなに寒いと雪はたくさん降るのか、と思う方も多いかと思いますがドイツはそこまで雪が降り積もるという事はあまりないです。







ただし、これも地域によって違いがあります。







一般的には北部の方が寒くて雪が降る、といったイメージがありますが、ドイツは逆にミュンヘンなどのアルプス付近のドイツ南部の地域の方が寒く、雪が積もることが多いです。







このように南部の方が気温も低く雪も積もりやすいのですが、北部はバルト海に面しているため風が非常に強くより寒さを感じやすい地域になります。







北部では寒くなると雨も多く、天気もどんよりする事が多く、一日中雨が止まないなんて事もあります。













▽冬の時期に過ごしやすいエリア

一番気候が良く過ごしやすい地域はドイツの中部にあたる地域になります。







フランクフルトなどのドイツの真ん中に近い地域だと比較的気候も安定し、過ごしやすいのでオススメです。







ただ、ドイツ全体に言えることは冬の太陽が出る時間がとても短いです。日が入るのは朝の8時頃で16時過ぎには日が沈んでいきます。







なのでドイツの冬は全体的にどんよりしているイメージかもしれません。













▽ドイツでの冬の服装

ドイツでの冬の服装は東北や北海道くらいのイメージです。

東北や北海道くらいのイメージでしっかりとニット帽や手袋などを用意してドイツの冬に備えると十分に対応できるくらいの気候です。

また、重装備で防寒できる服装でなくても、過ごせていけるかと思います。ただ、冷え性の方などはしっかり防寒対策をして下さいね。













▽ドイツの道路事情

日本の首都圏と同様、一旦積もると、住民は雪道に慣れていない為、交通はやや混乱します。

しかし、日本のように溶けてアイスバーンのようになるのは稀です。






欧州エリアで履かれている冬タイヤも、日本のスタッドレスとは設計が大きく違い、コンパウンドも硬く、日本でいうオールシーズンタイヤのような感じです。

冬でもアウトバーンを普通に走れるように、ショルダー剛性もなるべく夏タイヤに近づけているみたいですが、アイスバーンは対応できないようです。











▽ドイツの建物の中

ドイツは外に出るととても寒いのですが、家の中などの建物の中は非常に暖かく、暖房設備が充実しています。






蛇口をひねるとすぐにお湯も出ますし、日本のようにエアコンなどの器具はなく、Heizungといった暖房器具が一般的で横に付いてある取っ手をひねるだけで使用できる器具があるのですが、このHeizungだけで部屋全体がとても暖かくなります。






建物自体も日本と違って冬は暖かく、なのに夏は涼しく感じるような構造になっているので部屋の中は日本よりも快適だと思います。






ドイツでよく見かける、温水暖房の効率的な使い方、注意することをご紹介します。





【温水暖房】

日本でも北海道など寒い地域では殆どが石油タイプだと思われますが、ドイツでは温水ヒーター(お湯暖房)が一般的です(石油タイプも中にはあるようですが)。

中にお湯を循環させて部屋を暖めるのですが、そのお湯を沸かすのにはガスが使われています。

なお、床暖房も同じようにお湯が循環するタイプがほとんどです。






熱源は、家の中にあるボイラーだったり、建物ごとのセントラルヒーティングだったり、地域熱供給(Fernwärme)だったりします。






この暖房は、窓の下に設置されていることが多いです。窓は最新の断熱窓だったとしても、部屋の中で一番熱を逃がしやすい場所で、窓際は温度が低いのです。その下に暖房が設置してあると、温度差が自然の対流を促し、部屋全体を暖めることができます。






この温水暖房の効果は穏やかで、音はほとんどしません。エアコンの様に送風の音がするわけでもなく、存在を忘れてしまうほど静かです。(もし暖房から大きな音がするならば、空気が中に入り込んでいます。暖房効率が悪くなるので、空気を抜くことが必要です。)






最近の温水暖房には、サーモスタットバルブ(Thermostatventil)がついています。

サーモスタットバルブとは、設定した温度以下になるとバルブが開き、設定した温度以上になるとバルブが閉じるものです。これをきちんと使うことで、エネルギーを節約することができます。






使い方は、まず、部屋のどこかに温度設定パネルがあると思うので、そこで希望の温度に設定します。(アパートなどでは温度設定は管理人さんが管理するなどして、部屋には温度設定パネルが無い場合もあります。)






握り部分にスリット状の穴が開いていて、室温検知のために部屋の空気が入るようになっていて、温度設定パネルで設定した温度を「感知する度」になります。

最大5だと、部屋の空気がスリット状の穴から最大限に入るので、もし設定温度より部屋の温度が低かったら「お湯増加」と、すぐさま判断してくれます。






1は穴が絞られている状態なので部屋の空気があまり入らず、よって、設定した温度と部屋の温度の差が判断しにくい状態になります。






さらに最小は「*」のような雪の結晶マークになっていて、そこに合わせるとお湯を流すのをほぼストップします。

とは言っても部屋の温度を最低でも6度に保ちます。






バルブレベルの具体的な温度は以下のような感じです。

レベル*: 約6度

レベル1: 約12度

レベル2: 約16度

レベル3: 約20度

レベル4: 約24度

レベル5:約28度






秋と冬は、たとえ一日中そこにいなくても、実際には暖房をつけたままにしておくべきです。ただし、全開ではありません。15~16 度程度で十分ですよ。






使わない時は切った方がいいのかとも思いましたが、冷え切った部屋を暖める方が光熱費が高くなっちゃいます。






使い方の一例ですが、メインで過ごしている部屋は日中は2.5~3、就寝時は2。

バスルームは日中2.2、朝起きてすぐは着替えなどで寒いので2.5~3、シャワーを使った後は「*」にして窓開け換気、就寝時は2。

その他の場所、例えば玄関、廊下、寝室などは殆ど「*」に設定します。






ちなみに換気は、窓を斜め開けで長時間より、各部屋の窓やドアを一気に全開にして短時間がお勧めです。

壁が冷えるとそれを暖めるのにエネルギーを消費してしまうので、壁が冷えるまでやらずに、あくまで空気だけを一気に入れ替えるイメージです。

換気をする時はサーモスタットバルブは勿論「*」。

それから、長期で家を空ける時も「*」です。






ちなみに、住むなら、1フロアに1部屋のアパートメントではなく、1フロアに複数の部屋があるアパートがオススメです。理由は、上下左右のお部屋が暖房をつけてくれると、こっちの部屋まで勝手に暖かくなってくれるので、光熱費の削減になりますよ。






ドイツの建物は高断熱・高気密です。

高断熱・高気密は『熱しにくく、冷めにくい』のが特徴で、ドイツの建物は、30cmぐらいの厚さの石壁に、さらに断熱材が使われていることが多いです。断熱は外断熱と内断熱があるのですが、外断熱が好まれます。文化財保護などで建物の外観を変えられない場合には、内断熱が使われます。






石壁は室温に近い温度を持っています。

例えば、部屋で5分ぐらい、外の空気を入れて換気をしたとすると、外は氷点下でも、換気の後に窓を閉めたら、部屋はそれほど寒くなったとは感じないはずです。






ところが、同じ部屋で暖房を何日もつけていなくて、室温が10度ぐらいになったとします。これを温水暖房をつけて、暖めようとします。ガンガン暖めているつもりでも、部屋はなかなか暖かくなりません。下手をすれば2日以上、寒いままです。






これは、壁の温度が10度以下になってしまっているのが原因です。空気を暖めても、冷たい壁が熱を奪ってしまって、部屋の温度が上がらないのです。






こんな風に、高断熱・高気密の家は『熱しにくく、冷めにくい家』なのです。日本の家とはだいぶ違いますよね。











▽ガス代 節約方法

先程も説明しましたが、温水暖房はお湯を沸かすのにはガスが使われています。

現在、エネルギーコスト高騰のため、なるべく節約したいですよね。

暖房費を節約するための方法を紹介します。






○室温をきちんとコントロールする

冬の室温は20度ぐらいが最適と言われています。25度にまでする必要はないでしょう。温度1度下げると、6%のエネルギーを節約することができるそうです。






また、寝室は17度ぐらいが適温だそうです。他の部屋も、夜は暖房の温度を下げるようにすると、エネルギー節約の効果があります。






ただし、使っていない部屋や、旅行時で長期不在でも、室温が15度以下にはならないようにすることが大事です。再び暖めるのが大変になる他、湿気を集め、カビが生える原因となります。さらに、氷点下にすると、水道管が破裂して、大事になるので気をつけましょう。






○換気はこまめに

高気密の家では、意識して換気をしないと空気が入れ替わりません。こまめに数分間、しっかり窓を開けて換気をしましょう。窓を長時間、細く開けたままにしていても、壁が冷たくなるだけで、空気は入れ替わらず逆効果です。






換気をすることで、カビの原因となる湿気を追い出すことができます。






○夜はカーテンを閉める

新しい断熱窓であっても、窓は熱の逃げやすい場所です。カーテンやブラインドを閉め、冷気が入り込まないようにしましょう。ただし、カーテンは暖房の上にかからないようにします。






○窓やドアの気密性を上げる

窓やドアの気密性はとても大事です。窓枠にはプラスチックやゴム製のテープが貼ってあるのですが、年数が経つと劣化します。隙間風が入る場合は、このテープを張り直すと良いでしょう。テープを張る事は、賃貸でも許可されています。






Altbauの古い窓の場合は、2重窓効果にする透明シートがあるので、それを使うと良いでしょう。このシートを窓枠に貼りつけてドライヤーで温めると、ピンと張って、見た目は普通の窓とほとんど変わらなくなります。






○暖房の裏側の断熱

暖房の後ろ側は、屋外に熱が逃げやすい場所です。暖房の後ろの壁に反射板をつけて、断熱をすると効果があるそうです。下は、発泡スチロールのシートにアルミ箔がついているようなものです。ただし、カビの発生を避けるため、裏側はしっかりと接着するべきなのだそうです。











まとめると・・・

○サーモスタットバルブは室温のコントロールをする

○冷やし過ぎないように注意する

○室温をきちんとコントロールする

○換気はこまめに、しっかりとする

○夜はカーテンを閉めて保温する

○テープを張り変えて、窓やドアの気密性を上げる

○暖房の裏側の断熱も効果がある






是非参考にしてみて下さい!











▽雪の日は電車が遅れる!

たくさん雪が降ったら電車の遅れは必至です。雪が降ると大変なのが、電車の遅れ。長距離列車もSバーン(都市近郊電車)も、とにかくよく遅れます。Sバーンは地下鉄と同じく市民の足ですが、中心地以外は地上を走っているので、雪の影響をもろに受けます。







長距離列車の場合、大幅に遅れて乗り継ぎの電車に間に合わなかった……ということも多々あります。そんな時は駅構内の「Service Point」に行き、どの電車に乗ればよいか教えてもらいましょう。すでに切符を購入してある場合は、別の電車の切符に換えてもらいます。指定座席券の交換も可能です。







雪の日の駅はとにかく混雑していて、遅れる電車の本数が多いとちょっとしたパニック状態になっていることもあるので、時間に余裕を持ってプランを立てることをお勧めします。













▽極端に日の短い冬は、美術館などの開館時間も短い!

冬の間も時々青空が広がることがあります。雪が太陽に照らされてとてもきれい。でも凍った雪はちょっとやそっとでは溶けません。

ドイツの冬は、本当に日が短いです。冬至(12月22日頃)の日の出時刻は8時20分頃、日の入り時刻は16時25分頃。これはドイツの中央部に位置するフランクフルトのデータですが、北に行けば行くほど日は短くなります。







ただでさえ昼間が短くて観光にあてられる時間が少ない上、美術館やお城などの開館時間も一般的に冬の間は縮小されるので、事前に効率良いプランを練ることが必要です。ガイドもつい忘れて「しまった!」という事がよくあるそうですが、11~3月は16時くらいにはだいたい閉館してしまいます。朝も開くのは1時間くらい遅いため、見学できる時間は限られてきます。また小規模のところは完全クローズになることも・・・。







日が短いのと、昼間も太陽があまり出ないのとで、冬のドイツはまさに「どんより」とした雰囲気です。







日が落ちてからは何をするかというと・・・

○コンサートやオペラ鑑賞をする

○クリスマス市を見て周り、グリューワインを味わう

○ショッピングの時間に充てる(お店の営業時間は夏も冬も変わりません。)







などがあります。冬は気候的にはベストシーズンではないけれど、航空券やホテルの料金が最も安くなる時期ですし、ドイツのクリスマスを体験するため、あえてこの季節に旅行を計画する人も多いと思います。旅行を検討されている方は周り方を工夫して、満足できる冬の旅にしてくださいね!






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