日本にあるカタカナドイツ語
Maxie「日本のカタカナはドイツ語からきているものが結構あるんですよね。医学とか、法学とかその他にも色々あります。今回はカタカナドイツ語を紹介していこうと思います!」
日本にあるカタカナドイツ語
ドイツ語を日本語に間違えて翻訳されてしまった⁉カタカナドイツ語
Maxie「発音が違う単語は多いです。その中でもひどい!と思うのはArbeit!ドイツ人からしたらなんで仕事がアルバイトなの⁉って思いますね。ドイツ人皆ゴロゴロしているナマケモノだと思われてしまいます...多分、翻訳の違いだと思いますー。」
Thema(テーマ)やKategorie(カテゴリー)など意味は同じでも発音の仕方が違う単語が出ている中で、特にArbeit(アルバイト)という単語はドイツ語から由来しています。
ここで、日本語でアルバイトというと主に学生などがお店に勤めて働く、正規雇用者では無く、非正規雇用者である意味として考えると思います。
日本語では仕事とアルバイトでは異なる意味を持ちますよね。
これに対して、元となったドイツ語でのArbeitの意味は日本でいう「アルバイト」ではなく、しっかりと正規雇用として働いている「仕事」という意味になります。
この翻訳はドイツ人にとって、どこでこのアルバイトの意味になったのか?と疑問に思うようです。
日本人の感覚のアルバイトから言うとドイツ人は働いていないの⁉と思ってしまうかもしれませんが、もちろんそんなことはありませんよ!
では逆にドイツ語でいわゆる「アルバイト」という意味を持つ単語はどのようなものなのでしょうか?
それはNebenjob(ネーベンジョブ)という副職、内職という意味も持つ単語が使用されています。
もう一つとして英語のPart time job(パートタイムジョブ)もよく使われているようです。
ドイツ語の専門用語は分野ごとにたくさんある!カタカナドイツ語
Maxie「Virus、これは良く使われていると思います。やっぱりドイツと日本は法律関係とお医者さん関係の単語は似ていると思いますね。」
その他のドイツ語にはEnergie(エネルギー)、Allergie(アレルギー)、Virus(ウイルス)などなど様々あります。
ウイルスは特に医療や病気の単語として知られていますね。
カタカナドイツ語で一番多い分野は法律や医学と言われています。
また、患者の情報が書かれているKarte(カルテ)もドイツ語から派生したものです。
そのため、今は英語から医学を学んでいる学生も多くなっていますが、昔はドイツ語を専攻している学生が医学を多く学んでいました。
今回の内容とは少しずれてしまいますが...
なぜ医学や法学にドイツ語由来の単語が多いのでしょうか?
それは明治時代にまでさかのぼります。
文明開化により日本も海外、主にヨーロッパの文化を取り入れはじめます。
まず日本は、法律を作ろうと海外視察へ向かいました。
視察に出かけて行ったのは日本で知らない人はいないでしょう、伊藤博文です。
彼はドイツへ赴き、当時のドイツ憲法であった「プロイセン憲法」を参考に「大日本帝国憲法」を制定します。
他にも日本は立法の制度や仕組みもドイツを真似て作ったため、今でも当時の名残からか法律関係にはドイツ語の単語が多く使われています。
医学分野では当時、世界でも屈指の医学技術を持っていたドイツ。
そんなドイツには世界各国から医学を学ぶ学生が多く留学していました。
それは日本も例外ではなく、『舞姫』で有名で、軍医として働いていた森鴎外(もりおうがい)も医学を学ぶため4年間のドイツ留学をしていました。
この事から、ドイツ語の医学用語が現代にも残っていると言えますね。
・他にも色々!カタカナドイツ語
Maxie「これは結構自分も知らなかったんですけど...Pudel!可愛いワンちゃんですよね。
これも実はドイツから来てるんですよ。」
まだまだたくさんのカタカナドイツ語があります!
例えば、Pudel(プードル)は皆さん知っている大人気の犬種、プードルです。
これもほぼその単語のまま日本へやってきています。
次にMärchen(メルヘン)、これもよく使われているのではないでしょうか。
小文字のaの上に点が二つ、チョンチョンとついていますよね。
これはドイツ語特有の「ウムラウト」という特徴です。
このMärchen、ドイツ語で発音すると(メアヒェン)というような感じになります。
日本語だと、これ!と言った意味は個人的に無い様に思います。
「可愛らしい」など大まかなニュアンスで使用しているのではないでしょうか?
「メルヘンチック」や「メルヘンな世界」など「メルヘン」という単語のまま使用されている様に感じます。
元のドイツ語では「おとぎ話」や「童話」と言った意味があります。
三つ目にRucksack(リュックサック)です。
これは意味もドイツ語と日本語で差はありません。
普段でもよく見るリュックサックの事です。
ドイツ人は登山やハイキングも好きで、こういったアウトドア用品の単語も多く使われています。
なぜアウトドア用品にドイツ語や使われているのかは、はっきりとわかっていませんが、ドイツ語由来の単語が多いです。
そのためドイツ人が日本のアウトドア用品店に行くとカタカナで書かれていますが、ドイツ語が多いと感じるようです。