【ドイツ語試験】独検とゲーテ·インスティテュート

今回は、ドイツ語の検定を紹介します。ドイツ語の検定は、独検とゲーテ·インスティテュートの2つが一般的です。この独検とゲーテ·インスティテュートの特徴や長所·短所、受験方法などを紹介していきます。

■概要

·独検とゲーテ·インスティテュートの紹介

·独検とゲーテ·インスティテュートの長所·短所

·独検とゲーテ·インスティテュートの受験方法

·独検とゲーテ·インスティテュートの試験内容

■独検とゲーテ·インスティテュートの紹介


·独検


独検は、公益財団法人ドイツ語学文学振興会が運営するドイツ語の資格試験で、英検のドイツ語版のようなものです。日本でドイツ語の資格試験といえば、独検と呼ばれるほど有名で、毎年約15,000人が受験するほど人気の資格試験になっています。独検の試験は、ドイツ語初心者向けの5級から上級者向けの1級まで、ドイツ語の学習レベルに合わせて分かれています。独検の開催時期は、5級から2級の場合は夏と冬の年2回の試験、準1級と1級は冬のみの年1回です。独検の試験会場は、日本にある大学などの全国25箇所で行われています。独検試験内容は、5級から2級の場合は、筆記試験と聞き取り試験で、準1級、1級の場合は、筆記試験と聞き取り試験、口頭試験になっています。

·ゲーテ·インスティテュート

ゲーテ·インスティテュートは、ドイツ政府が設立した国際文化交流機関:ゲーテ·インスティテュートが実施しているドイツ語検定試験です。ゲーテ·インスティテュートとは、ドイツ外務省を窓口としてドイツ連邦共和国からドイツ語の促進という課題を任せられた組織です。ゲーテ·インスティテュートの由来は、ドイツの詩人のヨハン·ヴォルフガング·フォン·ゲーテから来ています。ゲーテ·インスティテュートの試験は6段階のレベルに分かれています。ゲーテ·インスティテュートの6段階の名称は、初心者向けA1→A2→B1→B2→C1→最高レベルのC2です。ゲーテ·インスティテュートはドイツ語の試験だけでなく、ドイツ語のレッスンを行う学校として運営されています。ゲーテ·インスティテュートは、日本国内では、東京、横浜、大阪、京都があり、ドイツ語のレッスンを実施しています。またゲーテ·インスティテュートの試験会場は、東京と大阪の2会場です。

■独検とゲーテ·インスティテュートの長所·短所

·独検の長所


独検の最大の長所は、日本で多く知られている資格であるというところです。日本で多く知られている資格であるので、日本企業の就職などを受けるときに、資格の1つとして履歴書に書くことができます。独検は、日本国内で使用することができる魅力的な資格の1つです。さらに、独検の問題文は日本語で書かれているので、非常に勉強しやすいです。独検の受験料も安く、経済的にもハードルが低く、はじめてのドイツ語資格試験としてはじめやすいと思います。独検は、ドイツ語の資格試験をしたことがない人には非常におすすめです。

·独検の短所

独検の短所は、日本国内でしか使用できない資格であるところです。独検は、日本に住まずに、外国に住む場合では、使用することはできません。そのため、日本国内でなければ、何の役にも立ちません。独検を持っていても、独検は、ドイツで留学や滞在許可を取るために必要なドイツ語能力を証明する資格として使うことができないんです。さらに、独検の試験内容は、筆記試験と聞き取り試験、口頭試験だけです。独検の準1級、1級には口頭試験がありますが、少しの時間で簡単な事項紹介やコミュニケーションができればいいものになっています。そのため、独検の勉強だけだと、実際にドイツで暮らしている人と話せるようにはなりません。ドイツ語を話せるための勉強をしないといけないんです。独検は、日本国内だけで使用するならおすすめの資格です。しかし、外国などで使用するのはおすすめできません。

·ゲーテ·インスティテュートの長所

ゲーテ·インスティテュートの長所は、ドイツ政府の公認を得ているドイツ語試験のため、ドイツの留学や滞在許可をとることができるところです。ドイツの留学では、ドイツの大学に入学するためのドイツ語資格(DSH)を受ける必要があります。ただ、ゲーテ·インスティテュートがあれば、ドイツの大学に入学するためのドイツ語資格(DSH)を免除することができるんです。また、ドイツに住んでいるドイツの人と結婚するために、ドイツ語資格が必要になります。結婚のために必要なドイツ語資格も、ゲーテ·インスティテュートがあれば、ドイツ語資格を免除することができます。さらに、ゲーテ·インスティテュートは、ドイツ政府の公認を受けているため、日本以外の外国での就職でも使用できる資格です。

·ゲーテ·インスティテュートの短所

ゲーテ·インスティテュートの短所は、日本での知名度の低さです。なぜなら、日本では、ドイツ語の試験といえば独検と認知されすぎてしまっているからです。そのため、ゲーテ·インスティテュートという試験自体を知っている人はドイツ語をやっていないと知りません。日本国内の就職に資格としては役立ちません。日本国内でのゲーテ·インスティテュートを使用するのは、やめておいたほうがいいと思います。ゲーテ·インスティテュートの難易度は、独検よりも難しくなっています。理由としては、ゲーテ·インスティテュートは、独検よりも話したりなどの実践的な勉強が求められるからです。また、ゲーテ·インスティテュートの試験の値段は、独検よりも高く、経済的なハードルも高いです。

■独検とゲーテ·インスティテュートの受験方法

·独検の受験方法

独検の受験方法は、郵送の出願とインターネットの出願の2つがあります。郵送の出願の場合は、独検事務局に請求して、受験要項と願書を入手。独検事務局のゆうちょ銀行口座へ振り込み後、支払証明書と願書を独検事務局に郵送します。インターネットの出願の場合は、独検公式ウェブサイトにあるインターネット出願をクリックして、受験のための手続きをします。郵送に比べて、非常に簡単です。ただ、少しデメリットがあり、受験料に加えて、手数料350円がかかるところ、支払い方法がクレジットカード1回払いのみ、試験会場が強制的に自宅から近いところになるところがあります。

·ゲーテ·インスティテュートの受験方法

ゲーテ·インスティテュートの受験方法は、ゲーテ·インスティテュートの公式ウェブサイトのオンラインで申し込みます。ゲーテ·インスティテュートの公式ウェブサイトに会員登録後、クレジットカードや銀行振り込みで受験料を払います。受験料を払ったあとは、郵送でのやり取りはありません。ゲーテ·インスティテュートの試験日の1周間前に登録したメールアドレスに、受験票が届きます。届いた受験票を印刷し、運転免許証などの身分証明書を持参して、試験会場でゲーテ·インスティテュートの試験を受けます。

■独検とゲーテ·インスティテュートの試験内容

·独検の試験内容

初心者向けの独検5級を紹介します。初心者向けの独検5級で求められているドイツ語能力は主に3つです。

1.簡単なドイツ語550語を覚えて、日常的に使われる簡単な表現や文章を書くことができる。

2.ドイツ語で書かれているお店の広告やパンフレットなどの内容を理解できる。

3.ドイツ語の挨拶などを使って、自己紹介や相手のことを伝えることができる。

この3つから筆記試験と聞き取り試験(全36問)から構成されている選択問題を解いていきます。

·ゲーテ·インスティテュートの試験内容

初心者向けのゲーテ·インスティテュートA1レベルの試験内容を紹介します。ゲーテ·インスティテュートA1レベルに求められているドイツ語能力は主に3つです。

1.ゆっくりはっきり話すドイツ語の簡単な会話を理解して、ドイツ語で返すことができる。

2.買い物や仕事などの日常的に使われるドイツ語の簡単な文章を理解して、ドイツ語で表現できる。

3.自分がどこに住んでいるのか、どんなものが好きなのかなど簡単な自己紹介ができる。

主にこの3つの内容でドイツ語能力を使って、筆記問題、会話問題、リスニング問題で試験していきます。

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