日本に来てビックリしたこと・日本文化とドイツ文化の相違点






ドイツと日本、文化的な違い?


Yumiko「先輩後輩の概念がドイツにはないから、丁寧に喋りかけられてよそよそしく感じたと思ったエピソードはあります?」

Maxie「言葉だけじゃなくて、文化の違いがあると思います。ひとつは、コミュニケーションの違いだと思うのが例えば、ドイツの方はすごく「直接」で、日本でいうと東京の人と比べて大阪の人みたいな、言いたいことをまっすぐにに言うので、日本人でドイツ語を勉強している人は、最初はドイツ人は失礼なのかな?とドキドキするかもしれません。でも相手は悪気はないんですね。」

Yumiko「ストレートに言うんですね(笑)」

Maxie「でも、長く日本に住むと、ふんやりしたコミュニケーションにも慣れます。丁寧で、相手が傷つかないようにふんやりと伝えるコミュニケーションの方法に違いを感じました。」






「ふんやり」なコミュニケーションで困ったこと

Yumiko「それでなんか困ったことあります?誤解されちゃったとか。」

Maxie「いやー、なんか『(この人)何を言いたいんだろうな?』みたいな感じに、すごい話が長いなと思いました(笑)。特に高校生のとき、日本人がミーティングをするとき、みんなが自分の意見を言いたくなくて、シーンとなって「何をしようかな~」ってなるけど、ドイツだと「これしよう」「これ嫌いなんだけど」って言ってすぐに話をまとめられるから、すごい時間かかるな~と。多分、文化の違いですね。」

Yumiko「さっき言った、東京の人と大阪の人の違いも、もしかしたらあるかもしれないけど、コミュニティの違いもあるかもしれないですね。割とはっきり言う人達が集まるコミュニティだったらいいんだけれども、みんな目立ちたくないっていう人達がわーっていると…」

Maxie「そう、多分高校生だったからというのもあると思います。」

Yumiko「今、大人だからね(笑)。」

Maxie「そうそう、みんなもうちょっとは(意見を言える)ね。」





ヨーロッパ、アメリカでの日本人のコミュニケーション

Yumiko「文化的な違いって実際にそこに行ってみないとわからないですよね。逆に、日本人がヨーロッパやアメリカに行くと、はっきり「これやりたい」とか「これはちょっと…」とかあまり言わないから、いつまでたっても自分が思うようなことができなかったり…っていうのがあるよね。」

Maxie「でもほんとに、よくドイツに住んでる日本人に言われるんですけど、自分を出さないと、相手が分からない。日本は、相手のことを気を遣いながら会話する文化なので、「ドイツに行ったら、これが欲しければ自分で言わないとダメだよ」とかそういうのはよく特に長く住んでる日本人から言われます。言わないと、相手が分からないから」

Yumiko「そうですね、(ドイツなど海外では)「察する」ということが無いので、ちょっとこちらの気持ちを察してくださいみたいな文化が(笑)。結構日本独特かなーって思うんですけど、やっぱその辺のコミュニケーションのやり方の違いっていうのが、話すうえで重要ですよね。言葉だけの問題じゃなくて。」



Maxieが高校の時日本に来てすごくビックリしたこと



Maxie「ドイツは、戦争の関係で制服がダメなんですね、日本に来て、毎日制服着て「なんて楽なんだろなー」って(笑)毎日同じもの着れて…制服の文化はすっごい好きでした。でも最初はビックリしました。」

Maxie「あと、いい意味でビックリしたのは、ドイツは営業の時間がすごく短くて、お店閉まるのも早いけど、日本にきてコンビニが24時間やってるとか、その辺は日本は素晴らしいと思いました。ドイツでも、例えばガソリンスタンドは24時間でないと危ないので、例外で24時間やってるところもありますが…」

Yumiko「たしかに、海外ではないですよね」

Maxie「そう、みんなと同じ制服も「みんなと同じ」っていうグループ感覚がすごい好きでした。ドイツは個人主義なので。」

Yumiko「日本の高校生の制服が可愛くて好きっていう外国人結構多いですよね。」

Maxie「そう、そうですドイツ人は、高校生、中学生の時に女性がお化粧をします。お化粧やいろいろなファッションを試してみて、大学生になってくると落ち着くんですよね。それと比べて、高校の時日本は全部だめだから、大学生の時また日本に来てみんなが急に金髪になったり、すごいお化粧したりして…そこは、ドイツとの違いですね。(高校まで)ダメだから、みんな大学デビューして。でも、ドイツはOKだから高校生の時遊んで、大学生ではみんな落ち着いてるって感じ。」

Yumiko「大体大学ぐらいからみんな自由になるので、日本の学校って。高校のまではがちがちに規則が。それでも、今は特に東京とか、大阪とか都会の高校生はずいぶん変わりましたね。」

Yumiko「私が高校生くらいの時って、お化粧している子は100%不良でしたね(笑)」

Maxie「可哀想に(笑)」

Yumiko「いなかったんですよ、お化粧している子が。リップクリーム塗るぐらいですね。髪を染めてる子はたまにいました。学校の校則が緩いところとかだと、髪の毛をちょっとパーマにして、金髪じゃないけど、少し染めてるっていう子はちらほらいたんですけど、お化粧をしてる子はほぼいなかったですね。普通の子で(笑)。でも、今は普通の子でも眉毛とか書いてたりとか、つけまつげとかつけたりとかしてる子がいて、時代は大分変わったなと思いましたね。あと、制服も可愛くなりましたしね。この15年くらいで制服がすごい可愛くなりました。」

Maxie「よく聞きますよね、日本で制服が可愛いからこの高校にしましたとか、でもドイツは高校に制服がないから…」

Yumiko「でも、私のころは可愛い制服がほとんど無かったですよ(笑)。」

Yumiko「今、すごい制服で学校を選ぶ子供が結構いるから、いろんな学校が競い合うように可愛い制服を作るんですよ、しかも何パターンか。そうすると、「ここの学校の制服可愛いからここに行きたい!」ってみんな受験生が集まるので、(学校が)いろいろなパターンを用意して、(その中から生徒が)ベストをつけたりして、夏服でも冬服でも、複数のパターンで楽しめるような可愛い制服とかあるんですよ。私たちのころは無かったんですけどね、ださーい感じの(笑)。」

Maxie「みなさんは、日本の制服やっぱり可愛いと思いますか?」

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Maxie Pickert

【講師紹介】Pickert Maxie(ピカット マキシー)

ボン大学、早稲田大学院卒業。14歳の時にドイツ語に訳された村上春樹の小説に出会い、日本に憧れる。16歳で、埼玉県の高校の1年間の交換留学プログラムを利用して初来日し、早稲田大学・大学院で日本語の勉強を継続。日本でドイツ語を勉強している人を手伝いたいという思いから、YouTubeチャンネルやTwitterを通じて定期的にドイツ・ドイツ語に関する情報発信している。

日本語能力試験1級 TOEIC 890

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