桜の季節が近づいていますが、梅の季節なので、ドイツ語で梅のフレーズを紹介します。
まず日本での梅の開花は1月下旬~4月下旬にかけてになりますが、ドイツの梅の開花時期は3月から4月です。
南ドイツのミュンヘンでも北海道より北に位置するため、ドイツの気温は年間を通じて日本より低い為、開花時期も遅れています。ちなみに、ドイツは冬の訪れが早く、冬が去るのも遅いので、11月~3月は日中でも氷点下になることは珍しくなく、年や地域によっては、気温がマイナス20℃~マイナス30℃程度まで下がることもあるので、防寒対策はしっかりとしてくださいね。
では、ドイツ語の「梅」のフレーズについて紹介します。
ドイツ語で「梅」のフレーズ
die Pflaume 梅
Das ist sehr schön! これは綺麗ですね!
Die Pflaume blüht im Februar! 梅は2月に咲きます。
(お気づきかと思いますが、ドイツ語の2月は英語の2月と似ていますよ。)
Die Pflaume ist oben im Baum! 梅は高いところにあります。
Die Pflaume blüht. 梅が咲いています。
Die weiße Pflaume! 白い梅
Die weiße Pflaume ist sehr schön. 白い梅も素敵です。
Die Pflaume ist pink. この梅はピンクです。
Die Pflaume wackelt im Wind. この梅は風で揺れています。
Es sieht bestimmt gut aus, wenn alles blüht. 全部咲いた時は見応えがあります。
Schau, da blühen schon die Pflaumenblüten. ほら、もう梅の花が咲いています。
Der Frühling ist fast da! もうすぐ春だね
die Pflaumenfrucht-Saison. 梅の実の季節。
その他の花の名前をドイツ語で見て行きましょう!
ドイツ語で【観葉植物】
Rose 薔薇
Lilie 百合 リーリエ
Hyazinthe ヒアシンス
Gerbera ガーベラ
Kosmos コスモス
Sonnenblume 向日葵
Lavendel ラベンダー
Narzisse 水仙
Pfirsich 桃
Chrysantheme 菊
Tulpe チューリップ
Nelke カーネーション
Anemone アネモネ
Orchidee 蘭
ドイツ語で【自然植物】
Kirschblüte 桜
Föhre 松
Bambus 竹
Kamelie 椿
Raps 菜の花
Löwenzahn たんぽぽ
Gänseblümchen 雛菊
Maiglöckchen 鈴蘭
Ginkgo イチョウ
Herbstlaub もみじ
Eukalyptus ユーカリ
Eisenhut トリカブト
ドイツ語で【花に関連する単語】
Blume 花
Blüte (樹木の)花
Kirschblütenfest 花見
Blütenblatt 花びら
Knospe つぼみ
Stängel 茎
Pollen 花粉
Blumenvase 花瓶
ドイツ語で【植物に関連する単語】
Pflanze 植物
Baum 木
Ast 枝
Blatt 葉
Wurzel 根
Stamm 幹
Holz 木材
Blumentopf 植木鉢
【ドイツの花言葉】
ドイツにも花言葉(Blumensprache)があります。
同じ花であっても色によって花言葉は異なり、地域による違いもありますよ。
今回は例として、6つの花言葉をピックアップしたぞ!
薔薇:Ich liebe Dich über alles!(何よりも愛してる!)
エーデルワイス:Du bist wunderschön.(あなたはとても美しい。)
ラベンダー:Ich werde mein Ziel noch erreichen!(目標をあきらめない!)
アネモネ:Ich fühle mich verlassen.(孤独を感じる。)
忘れな草:Vergiss mich nicht!(わたしを忘れないで!)
水仙:Du bist ganz schön eitel.(君は自惚れの塊だ。)
国花
古来より日本人に愛されている、「桜」と「菊」の二種類が実質上の国花として扱われています。桜は100円硬化、切手のデザインに、菊は50円硬化、切手、パスポートの表紙、皇室の紋章として使用されていますよね。
日本といえばこの花!!と言える、花の日本代表を5つは「桜・菊・梅・椿・藤」ではないでしょうか。
今回のテーマの「梅」は奈良時代の万葉集に梅の花の和歌が118首もあることから、奈良時代には梅の花が咲き誇っていた事でしょう。今から約1000年前、平安時代の日本最古の医学書「医心方」には、梅干しが登場し、日本でもかなり古くから縁があることがわかります。
梅の後は桜の花見シーズンですね♪
ちなみにドイツにも桜があるので、お花見スポットはありますよ。
Gärten der Welt Berlinに日本庭園もあり、毎年4月の日曜日に桜祭りも開かれています。
この桜祭りは、日本文化が好きな人も集まり、レベルの高いコスプレも目にすることもできます。
桜祭りの日は、多くの人で賑わい、入場するのにも行列が。早めに行くことをお勧めします。
さてドイツの国花は・・・というと「ヤグルマギク」ヨーロッパ原産のキク科の花です。
ヴィルヘルム1世がドイツ皇帝に即位した際、帝室の象徴に採用したことから
「皇帝の花」として国花となったそうです。
でも実は、周りの人に国花を聞いても「え?知らない」という回答ばかりなのが現実です。
ヤグルマギクは、とても綺麗な青い花で、草原に咲いていて、お花摘みができるのです。
ちなみにスーパーではとっても格安で新鮮な花が買えますよ。大体、5~8輪くらいで2~3€くらいで買えちゃいます。
ドイツの花木
日本では桜と梅の季節で、外歩きを楽しめる時期ですが、ドイツにも散歩に行くと、綺麗で、カラフルな春の花が目にすることができますよ。
ドイツで3つの良く目にする花を紹介します。
der Krokus (クロッカス) crocus_flower
「die Krokusse」(複数形)は紫・白・黄色などの沢山な色が沢山あります。
クロッカスは2月から5月まで開花期で、3ヶ月も楽しめます。 得に公園や庭に見ることができます。
die Narzisse (スイセン属)d affodils_flower
「die Narzisse」はイースターの時に咲きますので、「Osterglocke」(Ostern=イースター Glocke=ベル)だと言われます。黄色と白の花が良くあります。 3月から5月まで咲きます。一回に植え込むと毎年に咲き続ける花です。
das Schneeglöckchen(スノードロップ) snowdrop_flower
「das Schneeglöckchen」は「雪の小さなベル」の意味で、雪が溶けてくるときに咲く花です。雪のように白くて、花の形はベルで、こちらの名前がついています。開花期は2月から3月までで、短い間しか楽しめません。
他にも、桜や木蓮、レンギョウもドイツの春の季節によく見る花になります。
ドイツの春になる頃、歩いていて、ドイツの花の名前をドイツ語で知って言えたら、そばにいるドイツ人にびっくりされると思うので、是非覚えてもらえると嬉しいです。
ちなみにドイツ人もお花が大好きで若いカップルでも老夫婦でも、一人暮らしでも、家に花が飾ってあることが多く、ガーデニングに対する意識も高いですよ。
ドイツにも春分の日?!
春が始まる日と言われている「春分の日」ですが、ドイツにも春分の日があり、本年は日本と同じ、3月20日になります。ドイツの冬は、寒さが厳しいことで知られていますが、この暦上の春の始まりの前にも、その訪れを告げる「春の特使」と呼ばれる花や動物があり
ます。春を心待ちにするドイツ人が見つけるととても喜ぶ花と動物を紹介します。
▽花
1年で最も早く、1月から2月にかけて咲くスノードロップという花のほか、クロッカスやチューリップ、スイセンなどもよく知られています。中でも、チューリップとスイセンはイースター(復活祭)が開催される3月から4月の間に咲いているので、イースターの花となっています。
▽動物
春の特使として最も知られているのは、シュバシコウ(ヨーロッパコウノトリ)です。シュバシコウは冬をアフリカで過ごした後、春になると繁殖のためにドイツに帰ってくるため、ドイツでは子孫繁栄の象徴ともされています。他にも、冬眠から目覚める、ヒキガエル・ハリネズミ・ハムスターなども春の特使と言われています。
このように、多くの花や動物たちが、ドイツ人に寒さの厳しい冬の終わりと温かい
春の雰囲気を伝え、生命の美しさを感じさせてくれます。
みなさんは、どんなときに春を感じますか。
ドイツでの梅について
ドイツでは梅の木を見る機会は桜ほど多くありません。
また、ドイツの園芸店では桜や紅葉は比較的手に入りやすいいのですが、梅については扱っているお店に出会うことはほとんどありません。ネットで探してもあるかないかの確率です。もしドイツで梅を買いたい場合には学名で調べるほうがヒットしやすいです。ドイツ語名で調べるとアンズがよく結果表示されるからです。しかし送られてくる苗は当たり外れがあるかもしれないので、購入するかどうかのご判断は自己責任でお願いします。
もしも買う場合は背丈の高いのを買ったほうがいいかと思います。梅の成長は年間に20cmと大変遅いからです。
ドイツでも日本の梅を楽しみたいという方はネットで探してみてください。
ドイツでは、梅に似たプルーンやスモモ、アプリコットがあります。
▽Zwetschge
西洋スモモ、プラム、プルーンになります。
【特徴】
形がこぶりで、楕円形
皮の色は暗い青みがある紫色
中身に大きな種有り
果実は黄色で、硬く、酸味が強い
普通のプラムは通年売られていますが、Zwetschgenの新鮮なものは一時期しか楽しむことができません。
実際は地域によっては夏中盤からすでに売られ始めているようですが、このZwetschgenは普通のプラムとは少し違います。
水分量が少ないので、ケーキ作りには適しています。熟していないととても固いので、指を怪我しないように気を付けてください。
旬な時期にはドイツ風プラムケーキは大量生産されていますよ。
とても美味しいので、機会があったら是非食べてみてください!
▽Pflaume
こちらもスモモ、プラム、プルーンになり、通年スーパーで販売されています。
【特徴】
球体でリンゴのようなヘタ(くぼみ)が有り
皮の色は明るい赤や赤紫色
中身に種有り(切り取りにくい)
果実は明るい赤色と白色(桃と似ている)
甘くて果肉も柔らかい
こちらはケーキとしても販売されていますが、水分量が多く、甘いので、ジャムに適しています。
▽Aprikosen
杏(アプリコット)です。アプリコットは、比較的 甘みの強く、シロップ漬けやジャムなどに加工される場合がほとんどです。
【特徴】
小粒の黄桃といった感じで形は桃とよく似ている
大きさは品種にもよるが、梅程の物からスモモくらい
色は黄色から橙で日光に当たっていたところが赤みを帯びている
梅干し
ドイツでも日本の梅干しや、オーガニックの梅干しを購入することはできます。
また、梅干しを作ることもできますよ。
梅は購入できないので、アプリコットを使用してみてください。
ちなみにドイツの検疫では梅干し(つぶれ梅)の持ち込みで「液体だからダメ」と言われ没収された人もいるみたいなので、ご注意を・・・
ドイツでもライスは食べますが、日本のようなふっくらなライスではなくパサパサしているようなライスになります。
日本の代表的なご飯のお供は「梅干し」ですよね。
もちろん「梅干し」はアジアスーパーマーケット以外では、ありません。梅自体がなく、ドイツ語で「梅」を説明すると「Pflaume」ですが、ほとんどのドイツ人はフルーツとして食べる、スモモやプラムを想像します。
その「ドイツ人が思うスモモ、プラム」を、塩漬けし、梅酢に漬け込んで出来る課程を説明するとドイツ人はより興味が湧くかもしれません。
ドイツに留学等で訪れる場合は、水気のない梅干しを日本から持ってきて、ドイツ人に振る舞ってみても面白いかもしれませんね。
ドイツにも花粉症?!
春になるとスギやヒノキで「花粉症」に悩まされる人も多いと思いますが、ドイツにはスギ、ヒノキの花粉症はありません。
しかし、ドイツではイネ科のシラカバの花粉症が知られています。イネ科植物の中でも牧草として広く栽培されているカモガヤの花粉は、5月から8月初旬が飛散のピークですので、ご注意ください。
日本では徐々に桜が咲き始めていますが、みなさんは梅と桜どちらが好きですか?