Der Gärtner (庭園師)
Joseph Freiherr von Eichendorff (1788- 1857)
Wohin ich geh' und schaue,
どこに行っても、見ても、
In Feld und Wald und Tal,
野外でも、森でも、山峡でも、
Vom Berg hinab in die Aue;
山の上から渓間の下に、
Viel schöne, hohe Fraue,
沢山の美しく、女の子、
Grüß ich dich tausendmal.
あなたには千回もよろしくお伝え。
In meinem Garten find' ich
僕の庭には、
Viel Blumen, schön und fein,
たくさんの美しく、綺麗な花を、
Viel Kränze wohl draus wind' ich
それを使え、たくさんのリースを編み、
Und tausend Gedanken bind' ich
そして、千の考え事も組み、
Und Grüße mit darein.
そして、お伝え事も含める。
Ihr darf ich keinen reichen,
彼女には渡せられなく、
Sie ist zu hoch und schön,
彼女は丁寧すぎて、美しすぎて、
Die müssen alle verbleichen,
花は全部で褪めなければならなく、
Die Liebe nur ohnegleichen
愛は同じ同士だけのものであり、
Bleibt ewig im Herzen stehn.
ずっと心にはあるのままである。
Ich schein' wohl froher Dinge
僕は元気そうに見えるかもしれない
Und schaffe auf und ab,
そして、あちこちに仕事をやっている
Und, ob das Herz zerspringe,
そして、心が壊れるように、
Ich grabe fort und singe,
掘り続きながら、歌い、
Und grab' mir bald mein Grab.
そして、少したって、自分の墓を掘る。
Coronach
Er ist uns geschieden vom Berg und vom Walde.
彼は山と森からお亡くなりになり、
Wie versiegte Quelle, als Not uns bedrängte.
涸れた源のように、危難に巻き込まれた時に。
Die Quelle wird fliessen, genährt von dem Regen,
源が流れるようになるのは、雨で強くなっている時だ。
Uns scheint nie mehr Freude, dem Ducan[1] kein Morgen.
我は喜びがもう光らなくなり、ドゥアンには新しい朝が無い。
Die Hand des Schnitters nimmt reife Ähren,
刈ての手は熟した穂を持ち、
Unser Trauergesang klagt blühende Jugend.
我らの哀歌で青年時代に愁嘆し、
Der Herbstwind treibt Blätter, die gelben, die welken,
秋の風で、紅葉や飛葉になっている葉が飛び、
Es blüht' unser Blume, als Mehltau sie welkte.
花が咲いている時に、白カビに起こされる。
Ihr flüchtigen Füsse, du Rat in Bedrängnis,
あなた達のざっとしている足で、相談が急場に、
Du Arm in Streite, wie tief ist dein Schlummer.
喧嘩の真ん中にあるのに、深く眠っている。
Wie Tau auf den Bergen, wie Schaum auf dem Bache,
それは山露のように、それは川の泡のように、
Wie Blas' auf der Welle bist ewig geschieden.
あなたは波に風を吹くと同じようにずっと離れている。
[1]グレチャー・ドゥアン、スイス(Gletscher Ducan)
標高: 3,020 m
山脈: アルブラ=アルペン