マキシ「みなさんこんにちは!マキシです。今日はテーマとして、ドイツの文化について話していきたいと思います。よろしくお願いします」
今回のテーマを紹介するにあたり、参考にしたのが「Landeskunde Deutschland」という本です。もし本をお持ちであれば、110ページをチェック!
■Sturm-und-Drangの時代
ドイツ文学で、最も面白い時代は「Sturm-und-Drang(シュトゥルム・ウント・ドラング」でしょう。
ナポレオン戦争が勃発し、ドイツに侵攻した時代です。日本では十一代将軍徳川家斉の時代で、刀にチョンマゲを携えた侍が闊歩していた頃。
ドイツを抑えたナポレオンが示したのは、自由な生き方でした。
しかしドイツの主権は、ナポレオンからオーストリア帝国に移行。「ウィーン体制」が取られました。簡単に説明すると、ルールガチガチの法律が作られたのです。
ウィーン体制は、ドイツだけでなくヨーロッパ全体を安定させるのに繋がりました。しかし「自由」は制限されてしまい、当時の国民は窮屈な思いをしていたのです。
■18世紀ドイツ文学はドラマチック
マキシ「18世紀ドイツ文学が面白いのは、ラブストーリーが多いんです」
有名なのは、ゲーテの「若きウェルテルの悩み」でしょう。図書館にいけば100%の確率で、本があります。許婚者がいる女性を好きになってしまった青年。叶わぬ恋に待ち受けるものは!?
ホフマンの「砂男」も有名。青年ナタエルは、教授の娘オリンピアに恋をします。声をかけず、ただ遠くから眺めているだけ。しかしオリンピアの正体は衝撃的な「まさか」でした!
小難しく感じるかもしれませんが、早い話がちょっとした昼ドラです。感情がジェットコースターのように入り組んでいるので、読み応えバッチリです。
■マキシがすすめるドイツ文学の楽しみ方
マキシ「ゆっくり読みながら、後でどんな意味かを調べた方が良いような気がします」
本屋で見るドイツ文学は、元あるドイツ語を日本語に翻訳したものです。日本語とドイツ語では音韻が全く違います。音韻を意識した文章をドイツ語で書いていたら、日本語で理解しようとするのは厳しい。
そもそも日本語で書かれた古典文学を読むのは、日本人でも難しいもの。源氏物語の一節「いづれの御時にか~」と出されても、何のこと状態です。
ちなみに現代訳は「いつの時代かはわかりませんが、帝がおられる時代のお話」。
■ドイツで習うドイツ文学
マキシ「ドイツで習うドイツ文学は、1つの作品について徹底的に学びます。ゲーテはドイツ人でも『なんのこと?』状態。そこで先生に意味をしっかり教わりながらも、考えて。また映画化されていたら、映画も観ます」
日本の国語(古典)の授業の場合、どんな名作作品でも一部分だけを切り取って勉強します。そして勉強した話が終わったら、また次の話という風に。
ドイツの場合は、1つの作品に対して徹底的に向き合うようです。映画にも着手するとのことなので、かなりの徹底ぶり!
ちなみに日本でも、ドイツの古典文学をモチーフにした映画を観ることは可能!VODでも配信されていますので、興味があればぜひ!
■ドイツ文学を堪能したいならオススメの観光スポット
マキシ「観光情報もシェアします。『Sturm-und-Drang』を語る上で欠かせないのは、ヴァイマルです」
ヴァイマルは、ドイツ・テューリンゲン州にある都市です。面積84.27k㎡。だいたい千葉県銚子市と同じぐらい。
ヴァイマル国民劇場前にある「ゲーテ・シラー像」は、ヴァイマルのシンボル的なもの。像がある国民劇場は「ファウスト」「ウィリアムテル」が、世界で初めて上演された劇場です。
劇場から少し離れた場所に、ゲーテが実際に住んでいた家もあります。ちなみに今は博物館。ゲーテが当時暮らしていたそのままの様子を見ることができます。「ファウスト」をかきあげたのも、博物館になっているゲーテの家。
20代歳から亡くなるまで、ゲーテが過ごした場所です。
■まとめ
どんなドイツ文学が好きですか?ドイツの本を読んだことがありますか?ドイツ文学のお話はおしまいです。もしコメントがあれば、ぜひお寄せ下さい。