German in Tokyo

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北海道に「ドイツワイン」のイベントが開催されました。

先日、室蘭工業大学にてドイツワインのセミナーイベントが開催されました。

とても楽しい時間を過ごしましたので、ここで紹介させていただきます♪

 

講師:山野 高弘さん

ドイツワイン王子 ドイツワインの伝道師等と呼ばれている、ワインインポーター ヘレンベルガー・ホーフ株式会社 代表取締役社長 の山野 高弘さんが講師として来て下さいました。

 

山野さんは若い頃、ドイツのワイナリーで3年間の研修を経験しました。

2001年から2年間、バーデン地方のベルンハルト・フーバー醸造所で主に畑作業に従事し、2003年には1年間、ラインガウ地域のゲオルグ・ブロイヤー醸造所で研修を受けられたそうです。

 

研修中は朝7時から夕方5時まで、ブドウ畑の不要な枝を取り除いたり、新芽を摘むなど、非常に地味で体力的に厳しい作業を毎日続けられました。

研修の合間には、フライブルク大学に通いながら、労働ビザやドイツ語能力証明の試験で語学学校に通われていました。

当初は日本人向けの語学学校に通られていましたが、日本語ばかり話してしまう環境が成長の妨げになると感じ、すぐに辞め、現地の語学学校に通うことにし、そこで多くの国から来た留学生たちと交流し、語学力を向上させたそうです。

 

現在、ドイツワインの伝道師として、幸せな情報を発信し、ドイツワインの再興に向けて着実に歩みを進めていらっしゃいます。

 

そんな山野さんからブドウ畑の作業やドイツの生活、マイスターから学んだ事等の講義をして頂きました。

 

 

ドイツブドウ畑の作業

1~2月は、ぶどうの樹の剪定が行われ、樹の約8割が切り落とされます。

これにより、ぶどうと緑のバランスが取れ、理想的な収穫量が得られます。

 

3~5月は発芽期で、必要な肥料を与え、土壌を耕します。

 

7~8月には枝や葉を管理し、病害虫対策を行い、9月には収穫が始まります。

収穫のタイミングは品種ごとに異なり、手摘みや機械収穫で行われます。

アイスワインの収穫は、氷点下7度以下の日に、ぶどうが凍結した状態で行われます。

このように、ドイツのぶどうの収穫期は12月末まで続きます。

 

 

ドイツワイン


ワイン産地としてのドイツは、ワインベルトと呼ばれる北緯30~50°、南緯20~40°に位置する地域に属し、冷涼な気候が特徴です。このため、ブドウを完熟させるのが難しく、ドイツでは糖度の高いブドウが重宝され、甘口ワインが多く作られてきました。ドイツワインの歴史は古代ローマ時代に遡り、特にモーゼル川流域では1~2世紀にローマ人がブドウを植樹し、本格的なワインづくりが始まりました。しかし、歴史を通じて多くの困難がありました。ゲルマン民族の移動や30年戦争、フィロキセラ禍などでワイン産業は打撃を受けましたが、カール大帝の時代に再び活気を取り戻し、現在ではドイツは高品質な辛口ワインの生産国として知られています。

ドイツは白ワインの生産国としても有名で、リースリングというブドウ品種が主流です。この品種は辛口から甘口まで幅広く対応し、非常に高級なワインを生み出します。ドイツワインは繊細な味わいとピュアなアロマが特徴で、特にオーガニック系のワインが多く、軽快な印象を与えます。赤ワインも生産されていますが、ピノ・ノワール(シュペート・ブルグンダー)を使ったミディアムからライトボディのすっきりとした味わいが主流です。また、ドイツは甘口ワインでも有名で、特にトロッケンベーレンアウスレーゼは世界三大貴腐ワインの一つとして高い評価を受けています。

ドイツワインの品質分類は独特で、「地理的表示なし」と「地理的表示あり」に分けられます。地理的表示ありのワインはさらに「ラントヴァイン」「Q.b.A(クーベーアー)」「プレディカーツヴァイン」に分類されます。特にプレディカーツヴァインは、収穫時のブドウの糖度によって等級が決まります。最も基本的な「カビネット」から始まり、完熟ブドウを使用した「シュペートレーゼ」、さらに厳選されたブドウで作られる「アウスレーゼ」、そして貴腐ブドウを使用した「ベーレンアウスレーゼ」と続きます。最も高級なランクは「トロッケンベーレンアウスレーゼ」で、貴腐ブドウのみを使い、非常に高価で希少なワインとして知られています。

このように、ドイツワインは辛口から甘口まで、また価格帯もカジュアルなものから高級品まで幅広く揃っており、その品質とコストパフォーマンスの高さが魅力です。

 

 

酒本商店

そんなドイツワインは北海道室蘭市の酒本商店さんに取り扱いがあります!

今回のセミナーにもご参加頂きました。

 

酒本商店さんの創業は明治43年で北海道でも有数の地酒とワインの専門店です。

全国の銘酒100種、ソムリエが厳選した世界のワイン500種という品揃えとなっておりますので、是非ドイツワインを飲んでみてください!

 

酒本商店

〒051-0036 北海道室蘭市祝津町2丁目13-7

TEL 0143-27-1111

https://sakemoto.org/

 

 

また、北海道のワインとしてドイツで生まれたブドウ品種、ケルナーが人気です。

 

ケルナーはマイナス10度の寒さも耐えられる耐寒性があること、ドイツワインの主要品種であるリースリングより早く成熟して収穫量が確保できることから、1990年頃はドイツで広く栽培されていました。

耐寒性があって早熟、収穫量も多いと三拍子揃った優等生ブドウで、ドイツにおいては交配品種の最高傑作と言われてきました。

 

日本でも1970年代にドイツと気候が似ている北海道に導入され、現在もケルナーから多様なスタイルのワインが造られています。

ケルナーからは甘口から辛口、さらにスパークリングワインと多様なスタイルのワインが造られています。

総じて、アロマティックでマスカットのような甘い香りやミントのような清涼感のある香りがし、みずみすじい酸味を持つフレッシュでフルーティーな味わいのワインとなります。

 

現在、白ワイン用ブドウ品種としては北海道最大の栽培面積となっており、日本のケルナーの全醸造量の大半を北海道が占めています。

道内では後志地方の余市町を中心に栽培が盛んで、多くのブドウ農家がケルナーを栽培しています。小樽市にある北海道ワイン株式会社は道内産のブドウのみでワインを造る老舗で、優良ブドウ生産者と契約を結び、高品質なケルナーのワインを生産しています。

北海道産ケルナーから造られるワインは甘口から辛口、スパークリングワインと多様であること、比較的リーズナブルなものが多いことから、デイリーに楽しむワインとして北海道を中心に根強い人気があります。

 

 

カフェ【TENTO】さんにて親睦会





セミナーの後は、室蘭工業大学の大学会館にあるカフェ【TENTO】さんにてドイツワインとお料理を楽しみました♪

 

TENTOさんがご用意して頂いたメニューは驚くほど豊富で、どれもとても美味しかったです。

 

・パテドカンパーニュ (マイルドな口当たりと深い味わいが絶妙!)

・鴨スモークのサラダ添え (スモークの香りと新鮮なサラダのハーモニーが素晴らしい!)

・ラタトゥイユ (野菜の旨みがしっかりと感じる美味しさ!)

・チーズ盛り合わせ (様々な風味と食感を楽しめる一皿!)

・キッシュ (サクサクの生地と濃厚な具材が絶妙なバランス!)

・ポタージュ (濃厚でクリーミーな味わい!)

・生ハム (繊細な味わいと口の中でとろける食感!)

・オリーブ (香り高く、ワインとの相性抜群!)

・デザート (上品な味わい!)

などなど、たくさんご用意頂きました!

 

どの料理も絶品で、ドイツワインとの相性が抜群でした。

ワインがどんどん進んでしまうほどの美味しさです!

 

ドイツは食肉加工品の文化が発達しており、ハムやチーズなどの品質の高さは世界的に有名です。 今回のメニューでもその素晴らしいさを堪能できました。

 

学生だけでなく一般の方もご利用いただけるカフェ【TENTO】さん。

今回のイベントの為に特別にご用意頂きましたが、他にもたくさんの美味しい料理がありますので、ぜひ皆さんも食べにいらして下さい♪

 

定期的に様々なイベントも開催されていますよ!

 

ちなみに今回ワインがあるので、学生は不参加でしたが、ドイツだと16歳~飲酒OKですので、早くからお酒を飲んでみたい!という方はドイツに行ってみても良いかもしれませんね♪

 

室工大カフェ TENTO

北海道室蘭市水元町37-8 室蘭工業大学 大学会館

https://npotentoten.wixsite.com/tentotenwebsite/about-1

 

営業時間

[月~金]11:00~16:30

[第2第4土]11:00~15:00

 

 

最後に

語学勉強に励んでいる方は、今回山野さんがお話して頂いた下記を意識して勉強してみて下さい!

 

【語学勉強で重要なこと】

1.     言葉に浸る - 目標言語の環境に身を置き、五感で言語を感じましょう!

2.     読む・聞く・話すをバランスよく - 総合的なスキルアップが上達の鍵です!

3.     目的を持つ - 明確な目標が、モチベーションを高めます!

 

【語学勉強のコツ】

1.     目標は低く - 小さな成功を積み重ねることで、大きな進歩につながります!

2.     失敗こそ成長への最短距離 - 間違いを恐れず、それを学びの機会として相談しましょう!

 

ワイン作りと同様、語学習得も情熱と忍耐が必要です!

上記ポイントを意識して、語学の旅を豊かにものにしましょう!

 

山野さんの経験が示すように、語学習得の段階は挑戦の連続です。

しかし、その先には新しい世界との出会いが待っていますよ。

ドイツワインを楽しむように、語学学習も一歩一歩、味わいながら進んでいきましょう。

Prost!(乾杯)