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ドイツ語の数字について、数の数え方の基本

ドイツ語で数えよう 

 

日常生活を送る上で、数字の意味、言い方を理解、マスターするのは不可欠です。 

観光でトイツに訪れた時に、レストランで食事をしたり買い物をしたりする時に、ドイツ語の数字を理解しておく必要があります。 

 

今回は、ドイツ語の数字について、数の数え方の基本について紹介します。 

ますは100の位までしっかり言えるようになって、それから1000の位、余裕があればさらに大きな数字も覚えていきましょう! 

 

 

■ドイツ語の数字の読み方〜スペル 

 

1から10まで 

 

一つ一つをしっかり覚えましょう。 

日本後でも1から10を 

 

「いち」「にい」「さん」「よん」「ご」「ろく」「しち」「はち」「きゅう」「じゅう」と一気にスラスラ言えると思います。ドイツ語でもアインスからツェーンまでを一気にスラスラ言えるように覚えましょう! 

 

以下、数・ドイツ語のスペル・読み方の一覧です。 

 

数 ドイツ語 読み 

0 null ヌル 

1 eins アインス 

2 zwei ツヴァイ 

3 drei ドライ 

4 vier フィーア 

5 fünf フンフ 

6 sechs ゼクス 

7 sieben ズィーベン 

8 acht アハト 

9 neun ノイン 

10 zehn ツェーン 

 

まずは1〜10はひたすら覚えます。 

書いて、発音をして、耳で聞いて繰り返しインプットを心がけましょう。 

ドイツ語数字を学ぶ上で基礎となります。 

 

続いて、11〜19までこちらもひたすら覚えます。 

同じく数字、スペル、読み方です。 

 

11 elf エルフ 

12 zwölf ツヴェルフ 

13 dreizehn  ドライツェーン 

14 vierzehn  フィルツェーン 

15 fünfzehn  フュンフツェーン 

16 sechzehn ゼヒツェーン 

17 siebzehn  ズィープツェーン 

18 achtzehn  アハツェーン 

19 neunzehn ノインツェーン 

 

13〜19は英語と同じような法則。「〇〇ツェーン」が続きます。 

 

次は20〜99 

まずは20〜90までの、一の位が0の数字を覚えていきましょう。 

 

20 zwanzig ツヴァンツィヒ 

30 dreißig ドライスィヒ 

40 vierzig フィルツィヒ 

50 fünfzig フュンフツィヒ 

60 sechzig ゼヒツィヒ 

70 siebzig ズィープツィヒ 

80 achtzig アハツィヒ 

90 neunzig ノインツィヒ 

 

この数字もひたすら覚えます。 

この一の位が0の数字と、1〜10までの数字を覚えていくと他の2桁の数が作り出すことが可能になります。こちらも基礎となる数字。しっかり覚えましょう。 

 

 

ここから他の2桁の数を作ります。  

以下のような法則となります。 

 

「1から9」と「20、30、40、50、60、70、80、90」を組み合わせて作るので 1から10までと20,30,などを覚えれば、他の数字は一つ一つを全て覚える必要はありません。 

 

特徴的なのは、一の位が先で十の位を後に読むという点です。  

 

21は「1と20」です。 1はeins, 20はzwanzig。 なので 21は einundzwanzig(アインウントツヴァンツィヒ)と表現されます。 

 

22は「2と20」です。  

2はzwei, 20はzwanzig。  

なので 22は zweiundzwanzig(ツヴァイウントツヴァンツィヒ)となります。 

 

31から39までを並べてみると以下のようになります。 

 

31– ein    und  dreißig 

32– zwei   und  dreißig 

33– drei    und  dreißig 

34– vier     und  dreißig 

35– fünf    und  dreißig 

36– sechs  und  dreißig 

37– sieben  und  dreißig 

38– acht    und  dreißig 

39– neun    und  dreißig 

 

 

組み立て方がわかりやすいように3つの単語に分けましたが、正確には”einunddreißig”のように続けて一つの単語として書きます。 

 

 

41」以降も同じように読みます。 

 

42–zweiundvierzig  53–dreiundfünfzig  64–vierundsechzig 

75–fünfundsiebzig  86–sechsundachtzig 97–siebenundneunzig 

 

 

気をつけてほしいのは 1はeinsですが 41は「einundvierzig」となる点。 (einsundvierzigではありません)  

 

同様に 51はeinundfünfzig, 61はeinundsechzigとなります。 

 

 

ドイツ語の100から兆までの数字です。   

数字・スペル・読み方の順でご紹介。 

 

数字 ドイツ語 読み方 

100  (ein) hundert (アイン)フンダート 

200  zweihundert ツヴァイフンダート 

1.000  (ein)tausend (アイン)タウゼント 

2.000  zweitausend ツヴァイタウゼント 

1.000.000    eine Million    アイネ ミリオーン 

2.000.000 zwei Millionen ツヴァイ ミリオーネン 

1.000.000.000 eine Milliade アイネ ミリアーデ 

2.000.000.000 zwei Milliarden ツヴァイ ミリアーデン 

1.000.000.000.000 eine Billion アイネ ビリオーン 

2.000.000.000.000 zwei Billionen ツヴァイ ビリオーネン 

 

 

101から九百九十九までは百の位、それから次の2桁を読むという法則となります。 

以下、例を挙げます。 

 

102 einhundertzwei   アインフンダートツヴァイ 

211 zweihundertelf ツヴァイフンダートエルフ 

324 dreihundertvierundzwanzig ドライフンダートフィーアウントツヴァンツィヒ 

 

 

1001から9999までは 千の位、それから続く3桁を読みます。 

 

1001 eintausendeins アインタウゼントアインス 

 

4321 viertausenddreihunderteinundzwanzig  

フィーアタウゼントドライフンダートアインウントツヴァンツィヒ 

 

 

 

ドイツ語の10.000(一万)以上の数字を読んでみましょう。 

 

10.000 zehntausend (10と1000です) 

11.000 elftausend  (11と1000です) 

20.000 zwanzigtausend (20と1000です) 

21.000 einundzwanzigtausend (21と1000です) 

30.000 dreißigtausend (30と1000です) 

40.000 vierzigtausend 

50.000 fünfzigtausend 

100.000 (ein)hunderttausend 

 

続いては、100万以上の大きな数字です。Million Milliarde, Billionになると 大文字で書き始め、名詞扱いです。 

 

200万などになると それぞれ Millionen, Milliaden, Billionenと複数形になります。 女性名詞ですから 1が最初につく時は 「eine」です。 

 

Million  (Mio.)  百万 

Milliade (Md.  Mrd.  Mia.) 十億 

Billion (Bio. Bill.)  一兆 

 

ドイツ語でも英語のように 日本語と違って 3桁ごとに新しい数字の単位となります。 (日本語は4桁ですね) 少し気をつけてほしいのは 英語は3桁ごとに「コンマ」を打ちますが ドイツではPunkt(点・ピリオド)を打ちます。(コンマは小数点)。または コンマはなしで数字と数字の間にスペースを入れて書く人もいます。   

 

例えば以下の通りです。 

 

1.234.567.890 (ピリオドを3桁ごとに入れた場合) 

1 234 567 890 (3桁ごとにスペースを入れた場合) 

 

 

 

 

■ドイツ語の序数とは 

 

物事の順序・順番(序数)を表す数詞を指します。 欧州の言語において序数詞は、日付(日)や世紀、分数の分母、また1世、2世、3世…といった同名の人物の世代数などにも用いられます。 

 

つまりは、「1番目(の)」とか「2番目(の)」などと順番を表す時の言い方です。 

ドイツ語の序数の作り方は比較的簡単です。 

 

ドイツ語の序数 

 

原則は 

 

19までは 数字に-tをつける  

20以上は  数字に-stをつける       

 

です。 

以下、具体例を見ていきましょう。 

 

1番目の erst..  

2番目の zweit..  

3番目の dritt.. 

4番目の viert..  

5番目の fünft..  

6番目の sechst..  

7番目の siebt..  

8番目の acht..  

9番目の neunt.. 

10番目の zehnt.. 

  

例外は 1番目のerst、3番目のdritt。  

 

それから  

少し違うのが7番目のsiebtと8番目のacht(achttではないですよ)。 

 

 

11番目以降は・・こちらは例外がありません。 

 

11番目の elft.. 

12番目の zwelft.. 

13番目の dreizehnt.. 

14番目の vierzehnt..  

15番目の fünfzehnt.. 

16番目の sechzehnt..  

17番目の siebzehnt.. 

18番目の achtzehnt.. 

19番目の neunzehnt.. 

 

 

20以降はstをつけるので 

 

20番目の zwainzigst.. 

30番目の dreißigst.. 

40番目の vierzigst.. 

51番目の einundfünfzigst.. 

100番目の hundertst..・einhundertst.. 

1000番目の eintausendst..  

1.000.000番目の Millionst.. 

 

3桁以上になると、以下のような場合  

下2桁で序数の形が決まります。 

 

234番目の = zweihundert vier und dreißigst..   

103番目の = hundert und dritt.. 

201番目の = zweihundert und erst. 

 

 

■ドイツ語の序数の使われ方 

 

序数はこのままの形で使われる事はありません。  

序数の作り方は簡単ですが、 この序数、 

 

「(定)冠詞」+ 「序数」(+「名詞」)の形で使われる事がほとんどなので 形容詞のように格変化します。(序数は形容詞のように使われます。形容詞が名詞化することもあるように序数も名詞化することもあります) 

 

■ドイツ語の少数 

少数点以下は日本語と同じく、数字を一つ一つ読みます。 少数点はコンマを打ちます。(ピリオドではありません) 

 

小数点の前の数字を読んだ後、「Komma」(コンマ)を読み、その後、少数点以下の数字を一つ一つ読みます。 

 

1,3 = eins Komma drei 

0,2 = null Komma zwei 

3,41 = drei Komma vier eins 

5,7894 = fünf Komma sieben acht neun vier 

分数 

 

■ドイツ語の分数 

分数=分子/分母   

(3/4なら分子は3、分母は4) 

 

ドイツ語の分数の読み方は分子が先、分母が後となります。 

 

分子は 「基数」普通の数字の読み方です。   

ただし、「1」のみ「ein」で「eins」ではありません。 

分母は「序数」にelをつけます。 

 

では、例を読んでみましょう。 

 

1/4 = ein viertel 

2/5 = zwei fünftel 

3/11 = drei elftel 

1/1000 = ein tausendstel 

1/2= ein halb  

 

分数は形容詞として名詞の前についたり、分数のみで名詞となる事もあります。 

 

■ドイツ語の助数詞 

 

助数詞とは、日本語の数字の後につける個とか、冊とか、枚のことを指します。 

ドイツ語では種類が少ないが同じような表現があります。 

よく使うものを以下にまとめました。 

 

回 mal マル 

個 Stück シュトゥーク 

階 Etage エタージュ 

枚 Scheibe シャイベ 

巻 Band バント 

 

■生活の中での数字 

お金や時間など生活の中で頻繁に使う数字を紹介します。 

 

ドイツ語のお金の数え方 

 

セントが付かない場合 

まずセントが付かない金額から 

 

3€  → ドライ・オイロ 

150€ →  フンダート・フンフツィック・オイロ  

 

セントが付く場合 

セントが付く場合は少しややこしくなってきます。 

 

3,50€ → ドライ・オイロ・フンフツィック  

15,25€ → フンフツェン・オイロ・フンフウントツバンツィック  

 

セントの部分は読み上げない。 

人によってはユーロの部分を省略して言う人もいます。 

 

ドイツ語の日付の書き方 

 

ドイツ語で日付を書く場合は、日・月・年の順で書くのが一般的です。 

例を挙げると以下のようになります。 

 

05.12.2019 ⇔ 2019年12月5日 

24.03.1999 ⇔ 1999年3月24日 

 

月の部分を月の名前に変えて表現します。 

1日~9日までの日にちの頭に0を付けません。 

 

2019年12月5日 ⇒ 5. Dezember 2019  

1999年3月24日 ⇒ 24. März 1999 

 

なお、英語で日月年を記入する時の「dd.mm.yyyy」は、ドイツ語では「tt.mm.jjjj」となります。 

 

ドイツ語の日付の読み方 

 

次に日付の読み方も確認しましょう。 

 

年の言い方は普通の数字の読み方と同じです。 

 

1981年 ⇒ ノインツェンフンダート・アインウントアハツィック 

 

ドイツ語で日にちを口にする場合は、序数(何番目の日という表現)を使います。 

例を挙げると以下のようになります。 

 

11月1日 ⇒ 1. November エアステ・ノーヴェンバー 

5月31日 ⇒ 31. Mai アインウントドライツィクテ・マイ 

 

月を数字読みにすることも。 

 

11月1日 ⇒ 1. 11. エアステ・エルフテ 

5月31日 ⇒ 31. 5. アインウントドライツィクテ・フンフテ 

 

年月日を続けて言うと以下の通りです。 

 

1985年2月20日 ⇒ 20. Februar 1985 ツヴァンツィックテ・フェブラー・ノインツェンフンダート・フンフウントアハツィック 

 

2003年11月5日 ⇒ 5. November 2003 フンフテ・ノーベンバー・ツヴァイタウゼント・ドライ 

 

いざという時のために自分や家族の誕生日などは覚えておきましょう。・ 

 

 

■ドイツ語会話「今、何時ですか?」  

 

Wie spät ist es jetzt ? 

ヴィー シュペート イスト エス イエツト 

 

Wie(ヴィー)は英語のhow にあたる疑問詞です。 

spät(シュペート)は「遅い」という形容詞。 

 

ist (イスト)は英語のbe動詞で、es(エス)はit 。 

jetzt(イエツト)が「今」で副詞になります。 

 

 

ドイツ語会話 時間の言い方は? 

 

バス停でおばあちゃんから声をかけられました。 

10時10分発のバスに乗りたいらしい様子。 

 

おばあちゃん:「今、何時でしょう?」 

私:10時です。 

 

ドイツ語で時間を言うと、 

Es ist 10 Uhr. 

エス イスト ツェーン ウーァ 

 

15分、30分、45分の言い方も 

覚えておきましょう。 

 

・10時15分 

zehn Uhr fünfzehn (ふつうの表現) 

ツェーン ウーァ フュンフツェーン 

 

あるいは、viertel(4分の1)という表現を使って、 

10時を15分過ぎたという言い方をします。 

 

viertel nach zehn 

フィァテル ナーハ ツェーン 

 

・10時30分 

zehn Uhr dreißig (ふつうの表現) 

ツェーン ウーァ ドライスィッヒ 

 

30分はhalb(2分の1)という単語を使って、 

halb elf 

ハルプ エルフ 

 

11時まで、あと30分という表現に注意してください。 

 

 

・10時45分 

zehn Uhr fünfundvierzig (ふつうの表現) 

ツェーン ウーァ フュンフ ウント フィァツィッヒ 

 

今度は11時、15分前という表現になります。 

viertel vor elf 

フィァテル フォァ エルフ 

 

何かを聞いたり、お願いするときには、 

まず一言。 

 

Entschuldigen Sie ! 

エントシュルディゲン ズィー 

 

「すみません」をお忘れなく。 


■ドイツ人は数字をどうやって書き取っているか? 

ドイツ語では21から99までの数字で、1の位と10の位を逆にして読みます。 

 

 英語で例えると、31をthirty-oneと言うのではなく、one and thirty「1と30」と言うのです。1の位を言ってから10の位を言うので、10の位を聞き終わるまでは数字が書きだせません。 

 

 しかし、「ドイツ人はちゃんと左から数字を書く」んです。 

 

何を当たり前のことを、と聞こえるかもしれませんが、この「13から99の数字が入れ替わる現象」は、大きな数になるほど足を引っ張るのです。 

 

 例えば、 

 

 1,438,529 

 という数字があったとしましょう。 

 

日本語では、 

 

1→4→3→8→5→2→9 

と、左から右へスムーズに読んでいきます。英語も同じです。 

 

これがドイツ語では次のようになります。 

 

eine Million vierhundertachtunddreißigtausendfünfhundertneunundzwanzig 

 

このドイツ語では数字の読み方がどうなっているのかと言うと、 

 

1→4→8→3→5→9→2 

となっています。 

 

2桁が入れかわる現象が、千の位以上でも起きています。 

 

そして、この千の位以上での入れ替わり現象により、頭の中で数字がぐっちゃぐちゃになってしまうのです。 

 

999までの数字ならまだしも訓練すれば即答できるようになる気がしますが、1万の位を超えたとたん、メモなしでは数えられなくなります。 

 

例えば、「58(8と50)」という数字を聞いたら、「8」を書いてからその左に「5」を添える、という書き取り方です。 

 

ただし、この書き方は、途中の桁に「0」がある場合、例えば、 

 

1,086,535 

 

(読まれる順番:1→6→8→5→5→3) 

 

とかになったときに途端にメモに混乱を来してしまいます。読まれない「0」に気づかないまま、「6」の左に「8」を書いてしまうと、186,535だと勘違いしてしまいかねないのです。 

 

この特徴はドイツ語を長く学んでいる人でも慣れるまではなかなかマスターするのが大変な点です。

 

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