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「Nena」の「 99 Luftballons」 とは? 歌詞やアーティストの歴史を徹底解説 

「Nena」の「 99 Luftballons」 とは? 歌詞やアーティストの歴史を徹底解説 


日本では年末に「紅白歌合戦」という音楽の祭典を行っているように文化の一つとして音楽が根づいています。

日本の音楽事情は海外にも影響が出ており、「きゃりーぱみゅぱみゅ」や「米津玄師」の存在は海外でも知られていますし、日本発祥の「Karaoke」は多くの国で楽しまれています。

しかし、音楽の文化ではドイツも負けてはいません。

ドイツはベートーヴェンやバッハなどの有名音楽家をたくさん輩出しています。それに加えてドイツ国内各地に歌劇場やフィルハーモニーが存在しているため、音楽に触れる機会がたくさん設けられています。また、ドイツはクラシックだけでなく「Kraftwerk」と呼ばれるグループが先駆者となっているテクノミュージックなど幅広いジャンルの音楽が根付いています。今回はそんなドイツのアーティストである「Nena」とNenaの「99 Luftballons」という曲について紹介していきます。

〇「Nena」ってどんなアーティスト?


Nena(本名:Gabriele Susanne Kerner)は1979年からドイツで活動している1960年3月24日生まれの女性アーティストです。Land Nordrhein-WestfalenのHagen出身で、17歳まではGymnasiumに通っていましたが、中退してかな細工技術を学んでいました。

その後、HagenのディスコでギタリストをしていたLIner Kitzmanと知り合い、LInerが所属していたバンドのボーカルに誘われたことがNenaのアーティストとしての始まりでした。

1981年にLinerとNenaが所属していたバンドは解散しましたが、Nenaは西ベルリンに移った後「Nena」という新たなバンドを結成し、1982年に初シングルの「Nur geträumt」をリリースしました。現在はNeue Deutsche WelleやPop Rock、New Waveなどのジャンルを中心とした楽曲をリリースしたりハンブルグ郊外にある民主的な学校の運営をしています。

〇「Nena」の「 99 Luftballons」ってどんな曲?


Nenaについてわかったところで次はNanaの代表曲である「99 Luftballons」について解説していきます。

99 Luftballonsは1984年にNenaの2枚目のシングルとしてリリースされた楽曲です。作詞はC.Karges、作曲はJ.U.Fahrenkrog Petersenが担当しました。99 Luftballonsは1984年の4月の2日から4週連続で日本のOricon Chartの洋楽シングル部門の1位を獲得したり1984年の3月3日のBillboard Chartで2位になるなど世界的ヒットをした楽曲です。


99 Luftballonsの歌詞と日本語訳は以下の通りです。

Hast du etwas Zeit für mich?

(私に少し時間をくれる?)



Dann singe ich ein Lied für dich

(そうしたらあなたのために歌を歌う)



Von 99 Luftballons

(99の風船の)



Auf ihrem Weg zum Horizont

(水平線に浮かぶ)



Denkst du vielleicht grad an mich?

(もしかして今私のことを考えている?)



Dann singe ich ein Lied für dich

(そうしたらあなたのために歌を歌う)



Von 99 Luftballons

(99の風船の)



Und dass sowas von sowas kommt

(そして人がどうやって自分のまいた種を刈り取るか) 





99 Luftballons

(99の風船)



Auf ihrem Weg zum Horizont

(水平線に浮かぶ)



Hielt man für Ufos aus dem All

(UFOに宇宙まで連れていかれて)



Darum schickte ein General

(それで将軍たちは)



'Ne Fliegerstaffel hinterher

(飛行士を送って)



Alarm zu geben, wenn's so wär

(もしそれが本当なら警告しようと)



Dabei war'n dort am Horizont

(水平線に浮かぶのが)



Nur 99 Luftballons

(99の風船だけだとしても)



 

99 Düsenflieger

(99人のパイロットが)



Jeder war ein großer Krieger

(全員すばらしい戦士だが)



Hielten sich für Captain Kirk

(自分をキャプテン・カークだと思いこんで)



Es gab ein großes Feuerwerk

(たくさん花火があがった)



Die Nachbarn haben nichts gerafft

(近所の人は全部は見られなかった)



Und fühlten sich gleich angemacht

(すぐに攻撃させた)



Dabei schoss man am Horizont

(ただ水平線に浮かぶ)



Auf 99 Luftballons

(99の風船を打っただけなのに)



 

99 Kriegsminister

(99人の戦争大臣が)



Streichholz und Benzinkanister

(マッチと石油の缶で)



Hielten sich für schlaue Leute

(自分は賢いと思い込んで)





Witterten schon fette Beute

(自分たちは偉大だと感じて)



Riefen "Krieg!" und wollten Macht

(「戦争だ」と叫び力を求めた)



Mann, wer hätte das gedacht

(やれやれ 誰にわかった)



Dass es einmal so weit kommt

(こんなことになるなんて)



Wegen 99 Luftballons

(すべて99の風船のせいだと)

 

Wegen 99 Luftballons

(すべて99の風船のせいだと)



99 Luftballons

(99の風船)



99 Jahre Krieg

 (99年の戦争で)



Ließen keinen Platz für Sieger

(誰も勝たなかった)



Kriegsminister gibt's nicht mehr

(もう戦争大臣はいない)



Und auch keine Düsenflieger

(ジェット機もない)





Heute zieh' ich meine Runden

(今あたりをみまわすと)



Seh' die Welt in Trümmern liegen

(世界が廃墟になっている)



Hab' 'n Luftballon gefunden

(私は風船をみつけた)



Denk' an dich und lass' ihn fliegen

(あなたのことを考えてながらそれを飛ばす)



SFドラマの「宇宙大作戦」の主人公でもあるジェームズ・T・カークの名前を出しながら宇宙で起ころうとしている戦争とその結末を表現した楽曲です。戦争を起こした後の後悔の念を99個の風船とともに感じられます。この99 Luftballonsは耳に残るようなリズムが印象的で、歌も陽気な雰囲気で進められていきますが、最後のパートで静かな曲調になることで戦争の後に残る虚しさを表現しているように感じます。気になる人はぜひ聞いてみてください。


〇終わりに



今回はNenaの99 Luftballonsを紹介しました。99 Luftballonsを含めてドイツのアーティストの有名曲は数多くあります。中には日本のカラオケにも入っているような曲もあるので、もしカラオケに行く機会がある方は探したり歌ったりしてみてください。



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