ドイツの政治体制は一体どのようになっているのか?
■ドイツの政治体制は一体どのようになっているのか?
今回はゲストのキノコ意匠さんが日頃ニュースやテレビなどで気になっているドイツの政治体制、その中でも税金をはじめとしたドイツの保険制度や医療保険などについて質問していく記事となっております!
日本と比較しながらご紹介していきます。
○「ドイツの税金は?」
キノコ意匠「まずはドイツの税率は19%と高いのですが、ドイツ人は税金というものに対してどのようにお考えでしょうか、というのが一つの質問で二つ目に、税金は国がどのように使用しているのかを調べたりはするのでしょうか?」
Maxie「ドイツは大学が無料で高速道路も無料です。たまに高速道路で料金を取った方がいいと言う政治家はいますが、当選することは無いですね…そして社会サービスが結構大きいです。健康保険とかですね。学生とかだったらカバーされていたり、電車やバスの交通費がタダであったりします。
ただ、大人になって自分が多くの税金を納める様になると政治家達の行動に厳しくなりますね。」
ドイツの税率は今現在19%と日本に比べて高い数値になっています。
税金が高い事はもちろん暮らしている国民にとってはそれだけ負担が増え、嫌がる人も多いとでしょう。
しかし、その分健康保険などの社会保障が充実しています。
日本では健康保険は3割負担となっていますが、ドイツでは全て保障されています。
また、ドイツ人の多くは車が大好きでドイツの高速道路、アウトバーンで多くの人々が運転を楽しんでいます。
アウトバーンには料金所が無く基本的に高速道路費を払う必要がありません。
ただ、ドイツの保証は大学費の免除であったり、電車やバスなどの交通費が無料であったりと学生に限った政策が多くなっています。
そのため、学生の内は良いのですが、自分が大人になった際には厳しい目を向けられることもある様です。
キノコ意匠「なるほど…自分達が学生の頃に恩恵を受けているから納得している所もあるんですね。一方で税金で生活している政治家が悪い事だったり、お金を使いすぎたりしていると批判が起きたりするんですね。」
Maxie「そうですね。ただ普通の会社員とかだと会社で自然に税金が抜かれているので認識や批判の意識は低いんですけど、自営業の人の方が税金について敏感になって厳しい考えになりますね。」
キノコ意匠「確かにそうですよね。私も会社員の頃は保険や税金についてはそこまでよく知らなかったんですけど、今(フリーランス)では結構シビアになっていますね…」
○「ドイツの医療保険制度について」
キノコ意匠「やっぱり同じ考えを持っているんですね。では次に先ほども話題が出たんですけど、ドイツの基本的な医療保険、国がカバーしてくれているという内容は全ての医療が無料になるんですか?」
Maxie「えっと…歯医者さんや例外はもちろんあるんですけど、例えば病気になった時に急に莫大な費用が必要になるということはめったにありませんね。そのほかにもドイツにはとにかくたくさん、中には少しマニアックな保険があります。日本の保険制度は少しは免除してくれるけど、自分でも払わなければいけないという印象がありましたね。」
キノコ意匠「へぇ、ドイツにはマニアックな保険があると言っていましたが、日本もドイツも今少子高齢化じゃないですか。そのためには出生率を上げたいと国は考えると思うのですが、育てるお母さんや小さい子供のための医療サポートとかはあったりするんですか?」
Maxie「ドイツでは子供が産まれたら一切お金はかかりません。というのも普通の産婦人科にかかるのであれば保障されています。例えば出産に向けて特別なセラピストをつけたいとかなら別料金になってしまいますが。
あとは国の保険と個人的なプライベート保険があって、プライベート保険の方が高いんですよ。ただ、お医者さんからしたらその方がお金を多く取れるから若干アポが取りやすかったりしますね。」
ドイツでは日本よりも多くの様々な保険がある様です。
またドイツでは国民の約9割が加入している「公的疾病保険」(gesetzliche Krankenversicherung)が主な医療保険となっています。
その他では国民の約1割が加入している「プライベート保険」(Private Krankenversicherung)
という種類の保険もあります。
プライベート保険の方は一定の収入制限が定められており、この保険に一度加入すると公的疾病保険に戻ることが難しいため将来の収入も含めて考える良く考える必要がある様です。
プライベート保険のメリットとしては予約が取りやすい、入院時には部屋の大きさなどの優遇が利きやすいという点があります。
また、公的疾病保険はドイツ人だけではなく、ドイツに移住している他の国の人でも同様のサポートが受けられます。
Maxie「本当は優遇をしたりすることは良くないけれど、事実としては実際にありますね…」
キノコ意匠「まぁまぁ、そうですね...でも確かにフリーランスで来ている人はプライベートの保険に加入している人が多いですね。」
■ドイツの政治体制は一体どのようになっているのか?part.2
今回は前回に引き続き、ゲストのキノコ意匠さんがドイツの政治体制についてのインタビュー記事となっております。
大まかな内容としましては前回と同様、医療保険についての話や、今回はドイツの少子高齢化はなぜ?やドイツでの就職活動についての記事内容となります。
また、今回も日本と比べながらご紹介していきます!
○「ドイツではいつから自分で保険料を納めなければいけなくなるのか?」
Maxie「学生は基本、保険料は払わなくて大丈夫なんですが、例えばバイトをしていて一定以上の収入があると、保険会社から「お金を稼いでいるんだから納めなさい。」と言われてしまうので、本当はもっと働けるけどわざと仕事の時間を少なくする、という事もありますね。」
キノコ意匠「なるほど、めっちゃしっかりしてますね。」
ドイツの保険や社会サービスの多くは学生を主としているものが多く、医療保険についても同様の様です。
ただ、ある程度の収入がある場合には学生であっても保険会社から催促が来ることもあります。
少し違う気もしますが、日本でいうところの学生などが扶養内でアルバイトのシフトを入れるシステムと同じ様な印象を受けます。
○「医療保険の充実しているドイツではなぜ少子高齢化が進むの?」
キノコ意匠「へぇーなるほど、でもそこまで医療保険や子育て世代の保障がしっかりしているドイツでも少子高齢化が進んでいるのは不思議ですね。」
Maxie「それは、東ドイツには保育園とか幼稚園とかあるんですけど、西ドイツではそう言った子供を預かってくれる施設がとても少ないです。子供が3歳になっても預け先が見つからないから仕事が出来ない母親も多いですね。だから実際に社会の問題はあったりしますね。」
キノコ意匠「うーん、日本と近しいものがありますね。子供を産めない理由の方が大きいと言う事ですね。」
ドイツでは日本と同じく少子高齢化社会が進んでいます。
それは保育園や幼稚園と言った子供を預かってくれる施設の少なさに原因がある様です。
日本でも一時期「待機児童」が大きく取り上げられました。
「待機児童」とは親が働くために幼稚園や保育園に入所の届けを出したものの、入れない子供の事を指しています。
ドイツも同様に保育園、幼稚園の数が少ないことが原因と考えられるようです。
Maxie「そうですね、地方の方に行けば行くほど、専業主婦の人が多いですかね。」
キノコ意匠「なるほど、日本と似ていて、都心の方にはキャリアウーマンの様に働いている女性が多いのかもしれませんね。」
Maxie「ドイツではさらに小学校も午前中だけなので、お昼ご飯だったり、色々と育児をしなければいけないのも原因だと思います。」
少子高齢化の原因で日本と違う点と言ったらドイツの学校制度にあります。
ドイツでは基本的に小学校は午前中で終わり、昼には自宅へ帰宅する様仕組みになっています。
昼を過ぎても子供を預かってくれる、日本に置き換えると「学童保育所」と言ったような制度もある様ですがまだまだ数は少ないのが現状です。
○「ドイツの就職活動とはどういったものなのか?」
Maxie「私の方でも何人か、ドイツで働いている日本人に聞いてみたことなんですけど、それぞれドイツで就職するまでの道のりが違ったんですよね。ドイツに留学に来て、そこでインターンを取って就職したり、最初から、ドイツの大学へ入学したりと様々ですね。最近はインターン採用が増えていますね。」
キノコ意匠「そうなんですね、日本では大学卒業する少し前に皆リクルートスーツ着て、一斉に就職活動を始めることが一般的なんですが、ドイツではそんな事無さそうなんですね?」
Maxie「ドイツには一つの決まったスーツというか格好は無くて、業界によって文化があるので様々ですね。金融だったらスーツなんですけど、他は違うといった感じですね。」
日本とドイツの就職活動の違いというのは個人がバラバラの方法に就活をすると言った点と恰好に決まりがない点と言えるようです。
日本では大体の人が大学四年生になった頃からリクルートスーツを着て、エントリーシートを書いて、面接に進んでいくといったものが多いのではないでしょうか。
また、日本とドイツの同じ点はどちらにもインターン制度があると言う点ですね。
Maxie「他にも、インターネットから就活すると倍率が高いのですが、会社の人や自分の大学のOBの人達とかとコネを持っておく人もいますね。」
キノコ意匠「じゃあ、大学生の頃から色々な人や会社とコネクションを持っておくことが重要になってくるんですね。」
Maxie「そうですね、インターンに行ったりすることがコネクションでは大切だと思います。日本人で言ったら、ドイツにある日系企業とかはおすすめですね。日本人が欲しい会社なので。」
キノコ意匠「なるほど、ありがとうございます。これで今日のインタビュー、ドイツで暮らすのに最低限必要な知識についてでした。Maxieさんありがとうございました。」